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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

東北さらにつづき

さてシテが幕に入ってしまうと、アイが再び舞台に出てワキと向かい合います。
アイはワキの求めに従って、まず東北院の名の由来から語り始めます。この寺が都の艮(うしとら)王城の鬼門にあたるので東北院と名付けられたこと。また賀茂川が都の北、王城の鬼門から流れて都の内へと入ることから、川除のご祈祷のためにここを寺とされたのだと語ります。

さらに和泉式部へと話が移り、因幡国の人であるが和歌に才があって都に上り上東門院に仕えたこと。後に信心に勤め誓願寺に日夜朝暮御参りしてついに往生を遂げたこと。さらにあの方丈の西の端に梅を植え置き軒端の梅と呼ばれるようになったことなどを語ります。軒端の梅は通称で、梅の名は鶯宿梅と言うのだと言い、さらに読経をして和泉式部を供養するようにと勧めてアイは退場します。

昨日書いた通り、森田流ながら送リ笛が吹かれたため、逆に間語りの終わりに吹かれる知ラセ笛はありませんでした。一噌流と同じ形です。知ラセもまた風情があって良いものなのですが、森田流と一噌流で分けたのか、それぞれどちらかしか吹かないことになっています。ちなみに藤田流は両方吹くようで、廃絶した春日流も両方吹いたと聞いたことがあります。

さてアイが下がるとワキの待謡。
「夜もすがら 軒端の梅の蔭にいて 花も妙なる法の道 迷わぬ月の夜とともに、彼の御経を読誦する」と読経をしつつシテを待つ形です。

一声の囃子が奏され、緋大口に薄紫の長絹を着けた後シテ和泉式部の霊が登場してきます。長絹には紅白と青緑の梅の花が描かれ、金で松と蝶があしらわれていて大変美しいものでした。橋掛りを進んで舞台に入り、常座に立ったシテは一セイ「あらありがたの御経やな」と謡い出し、ワキを向きます。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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