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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

弓八幡のつづき

先に立った男が一ノ松で振り返り、幕前に出たシテと向き合って一セイの謡。ツレがさらさらと二の句を謡い、二人「雲もおさまり風もなし」と謡って舞台に進みます。
ツレが正中、シテが常座に立ちシテのサシ「君が代は 千代に八千代に さざれ石の いわおとなりて 苔のむす」が謡われます。おやどこかで聞いたような・・・この後は二人の謡で「松の葉色も常磐山」と続きます。

下歌、上歌と続いて、最後にシテは正中に進み、ツレは常座に一度戻った後に目付まで出ます。合わせてワキが立ち上がり、上歌が終わると詞。シテ老人が翁錦の袋に弓を入れて持つ姿を訝しんで声をかけます。

シテが答えて言うには、自分は当社に長く仕える者だがここに持っているのは桑の弓で、今日(院の臣下が)ご参詣なさるのを待ち捧げ物にしようと思っていたとのこと。ワキはその捧げ物とは老人が自身思いついたことか、さてまた当社のご神託かと問います。
シテはもちろんご神託だと答え、神の御代には桑の弓、蓬の矢で世を治めたことを述べます。
桑の弓、蓬の矢は、いつぞや弓矢立合でも謡われることを書きましたが、もともとは礼記にある桑弧蓬矢が原典のようで、古代中国で諸侯に男子が生まれた際に桑の弓と蓬の矢で四方を射て成長を願ったことが元になっていると思われます。・・・直接の関係はありませんが、「礼記(らいき)」はもともと礼経の注釈書の意味でしょうけれども、四書五経とする時は礼経ではなく礼記があげられますね。たしか何やらの謂われがあったようですが・・・

さてワキは、その弓を袋から取り出して神前に捧げるように求めます。しかしシテは、古く周代に弓箭を包み干戈を納めた例によって、弓を袋に入れ剣を箱に納めることこそ太平の御代のしるしであると語ります。
地謡が謡う中、シテは袋に入ったままの弓を両手に捧げ、進み出たワキに渡します。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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