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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

歌争さらにつづき

大笑いするアドにシテは気分を害した様子で「そなたの身の上にもこれよりおかしいことがある」ので、そんなに笑うものではないと諫めます。しかしアドはこの「ぐんなり」ほどおかしいことは無いと言ってさらに笑います。

するとシテは、いつぞやの月の夜に川原で相撲が催された時のことを話し始めます。
・・・東方から出た小男が勝ち続け、もはやこの男に勝つ者はなかろうと思った所に、裸になって西方から出てきたのがアドの男だった。
さてどうなるかと見ていると、小男の技にアドの男は持ち上げられ、地面にずでいどうと落とされてしまった。男はびっこをひきつつ、蛙がのたくるように「ちと御免あれ」と言いつつ引っ込んだ。この時の顔を今思い出すと・・・と言って大笑いします。

これは確かにアドの男のことだったのですが、本当なだけに男は怒り出し、そんなことを言うのは自分と相撲が取りたいのだろうと、シテの男と相撲を取ろうとします。

シテは相撲など取りたくないと断りますが、アドは無理矢理相撲の形になってシテを投げ飛ばし、両手を打ち合わせて「勝ったぞ」と言って退場してしまいます。
シテがこれを追い込んで留。
なかなか楽しい一曲です。

大藏流では二人が野に出て土筆や芍薬をみつけ、この歌争をする形が通常のようです。出てくる歌は同じですが・・・
なお今回は和泉流の古い本に従って「応仁」の歌と書きましたが、一般には古今集仮名序にあるこの歌の作者は「王仁」と表記されます。「わに」百済から来た人だそうで、中学か高校の歴史の教科書にも出ていた様な記憶があります。
(18分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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