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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

兼平さらにつづき

アイは常座での名乗りで、今日は自分が舟を出す番だと言って目付に進み、ワキの一行に気付くと、向かいへ渡そうと声をかけます。
ワキが向かいからやって来たと答えると、アイはこの所の大法では自分以外の者は渡すことは出来ないはずで妄語を仰せかとワキに問い質します。

アイは棹を置いて正中に出て問答となりますが、ワキが先ほど老人の舟に乗った子細を語ってアイも一応収まり、ワキはアイに、木曾殿、兼平の果てたる様を語ってほしいと頼みます。
型通りのやり取りですが、知っている限りはということでアイが正面を向いて座し、語り出します。

まずは木曾義仲の御事、また今井四郎兼平の御最期として、義仲が平家を西海に追っ下した後、その義仲の都での狼藉を鎮めるために、東国から範頼、義経の兵がやって来た。
義仲は宇治勢多の橋をひいて、寄せる敵を討とうとするが、範頼、義経は六万騎を二手に分けてそれぞれを率いて布陣した。
佐々木四郎高綱、梶原源太景季らを先頭に押し寄せると、木曾の軍は落ち、義仲も落ちて都に向かった。兼平は義仲を追い、大津打出浜で再会した。兼平が巻いて持っていた旗を上げると三百騎ほどが集まったので、敵うまいとは思いつつも最期の戦いととって返して戦ったが、あるいは討たれ、あるいはちりぢりになってしまった。
兼平は、このうえは御腹を召され候えと義仲に勧め、自らは防ぎ矢として八騎を討ったが、義仲が討たれたのを聞いて自害した。

と語ります。聞き書きなのでいささか違っているかも知れませんが、いずれにしても平家物語巻九の木曾最期を基礎に置いた語りです。
語り終えたアイが下がると、ワキ、ワキツレが着座のまま待謡を謡い出します。続く一声の囃子で後シテの出。袷法被肩脱ぎに半切、梨打烏帽子に白鉢巻きの武将姿で登場し一ノ松に立ちます。
さてこのつづきはまた明日に
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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