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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

再び震災をめぐって・・・風評被害

二月五雲会の観能記の途中ですが、三月の最終日ということで震災について書いておきたいと思います。

原発の問題がなかなか好転しないままに時間だけが経過しています。
何種かの農作物が出荷制限などの措置を受けていますが、それ以上に風評による被害が広まっています。

私の地元茨城は、11年半ほど前にJCOの事故に際しても深刻な風評被害を受けました。あのときも「茨城県産」というだけで返品を受け、東海村から60キロ以上も離れた現在の筑西市にあるお煎餅屋さんまで出荷できない状態に陥りました。
そんなことにならなければ良いな、と思っていたのですが、この2週間ほどの間に信じられないくらい広範囲に風評が広がっています。

出荷自粛などの措置に該当しているのは、ほうれん草やパセリ、原乳など限られた品目に過ぎませんが、既に葉物はもちろん、様々な農作物などに返品や著しい価格の下落などが起きています。
昨年収穫して、ほとんど外気に触れない形で貯蔵されているサツマイモも買い入れを拒否されたり、他地域の原産でも茨城県で加工したものということで出荷できない状況になっている例もあるようです。

茨城県の水産加工業では、アフリカ産のタコを使った酢蛸などの出荷量が多いのですが、加工する際に地元の水を使っているだろうから、その水が放射能に汚染されていないという証明がなければ仕入れないといった要求もされているそうです。もやしなどの製造業でもこうした話がある様子。

しかし「証明を」と求められるのは、手間がかかってもまだ良い方で、問答なしに受け入れを拒否されてしまうケースも少なくないようです。地元の酒造会社では、これまでアメリカなどへの輸出も進められてきましたが、今回の件で輸入を断られたという話も聞きました。

茨城県のホームページを見ると、3月30日に調査した範囲では既に原乳には基準値を上回るようなものが無かったようです。
しかし現実がどうかよりも、買ってくれるかどうかが問題なわけです。

汚染された疑いのあるものをできれば避けたいという心情は十分わかるのですが、一人一人のそうした気持ちが積み重なると、震災からなんとか復興しようとしている農業者や製造業者、流通業者を打ちのめしてしまいます。
義援金やボランティアもありがたいことで、被災地にいる者としては心から感謝するところですが、でも復興は被災者自らが自分の力で生きていけるようになることが最も重要だと思います。そのためにも、風評が早く沈静化し、正常な流通に戻れることを心から祈っています。
どうか、福島や茨城などの産物であっても自粛などの対象となっていないものは、これまで同様にご購入いただければと、心よりお願いする次第です。

このブログの趣旨から外れましたが、三月の終わりにひと言書かせていただきました。
明日より観能記に戻ります。
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