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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鏡男さらにつづき

シテはさらに鏡を見て、今度は自分の笑った顔と怒った顔をうつしてみます。これがまたなかなかに深みのある物言いで、自分の表情に驚いた後、再び舞台を廻り始めつつ、在京中に寺々で聞いた説法に「心から地獄へも落ち、心からまた極楽へも生まるる」というのはまさにこのことだと述べたりします。

そうこうするうちに家に着き、橋掛りの入り口から「女共」と女房を呼び出します。
アドの女が登場して二ノ松で「これのが戻られたそうな」と言ってから橋掛りを進み、シテと入れ違ってアドがワキ座、シテがワキ正に出て家の中での場面となります。

シテはいったん「土産はない」と言いますが、じつは「世に希な宝を求めてきた」と言って買い求めてきた鏡を取り出します。アドは受け取り、「これはうつくしいもの」と鏡の裏を見ますが、シテがそれは裏だと教え、女が鏡を覗き込み突然怒り出します。

女房は中に女がいると言い、男がそれは鏡というものでお前の姿がうつっているだけだと説明しても納得しません。シテ男は女の近くに寄り扇をかざして見せたり、一緒に鏡にうつって見せたりしますが、どうにも女は納得せずいよいよ怒りをぶつけます。

シテは「さてもよし無い物を求めてきて迷惑なことじゃ」と慨嘆し、女がこれを追い込んで留となります。
いずれも鏡というものを聞いたことも見たこともなかった夫婦ですが、夫がすぐにうつっているのが自分の姿と納得したのに、女房が一向に理解しないというのは、設定としていささか無理がある感じもしますが、そのあたりが喜劇の喜劇たるところかも知れません。
(18分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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