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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

小鼓と大鼓の話

小鼓と大鼓は、とっても良く似た楽器ですが、能の場合は構え方が大きく違いますね。


見所から見て右側に小鼓、左側に大鼓が並びますが、一目見て分かるように、小鼓は肩に載せるようにして構えるのに対して、大鼓は左の脇に構えます。
大鼓を構えるときに、ちょっと紋付きの袖がかかるようにしますが、あれがまたなかなか風情があります。


ずっと昔、世阿弥の時代などには専業の囃子方というのは成立しておらず、シテもワキも囃子も手が足りなければ担当していたらしいのですが、徐々にシテ方、ワキ方、囃子方が分化してきたようです。その中でも、小鼓方と大鼓方は割合後の時代まで明確には分かれなかったといわれています。
どちらかというと小鼓が主で、これに大鼓が合わせていくような形だったのでしょう。


形は似ている小鼓と大鼓で、どちらも馬の皮を使っているところも一緒ですが、皮の使い方は大きく違いますね。
金属の輪に皮を張ったまでは同じなのですが、小鼓は締め方にゆとりがあって、打つときに左手で締め緒をきつめにしたり緩めにしたりして、音を打ち分けます。ピンと張った音ではなく、柔らかみのある音を出すために、打つのとは反対側の皮に和紙を唾液で貼り付けて調子をとっています。
皮も年季が入っているものが良しとされるようで、輪に近い部分には漆がかけられています。


一方の大鼓は、演奏する直前まで炭火で焙じて乾燥させ、ピンと張った音を出すためにきつく緒を締めます。
長い曲だと途中で皮が湿気を含んでしまうので、替えの大鼓を持って後見が取り替えに来ますね。皮には厳しい状況なので、大鼓の皮は消耗品の扱いです。

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