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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

源氏供養さらにさらにつづき

イロヱからシテは大小前に立ってクリの謡い。地謡が受けてシテのサシ、地謡と続いていきます。
地謡「心中の所願を発し一つの巻物に写して」でシテは懐中した巻物を取り出し左手に持ちます。ワキがシテに寄って下居してこの巻物を受け取り、立ち上がるとワキ座前に進んで着座し巻物を広げて読む形。シテは大小前に下居して、ワキを後ろから合掌して拝する形になりクセの謡となります。

この曲の眼目はこのクセでしょうね。初日にも書いた通り源氏物語表白を取り入れた部分で、私が見た表白文のテキストとはいささか違うところもありますが、源氏物語の帖名を読み込んで進んで行く展開の基本は同じです。ただし途中を飛ばしてあり、クセの謡いに読み込まれているのは二十六帖の名となっています。

二段グセの基本的な構成で「箒木の夜の言の葉は」でシテが立ち上がって曲舞になります。ワキはすぐに広げた巻物を拝すると左手にまとめて持ち、立ち上がってワキ座に下がります。
曲舞の基本的な展開ですが、上げ端の後、大左右から正先へ打込んで開くと舞台を廻って「菩提の道を願うべし」と常座へ。「松風の吹くとても」とユウケン、六拍子を踏んだりと詞章を生かしながら舞を見せます。
最後は大小前でワキに向き、開いた後「鐘打ち鳴らして」と手を打合せ、足拍子を踏んで左右し「既に終わりぬ」とワキを向きます。

実は宝生流のみ「真ノ舞入」という小書があって、このクセで省略なしに五十四帖の名すべてを読み込んだ形を演ずるそうで、先代の宝生英照さんがなさったそうですが、それ以前は百年前だとかなんとか聞いた記憶があります。
ともかくもクセの後はロンギからキリとなって「よくよく物を案ずるに」とシテはユウケンし、紫式部は石山の観世音、源氏物語もこの世を夢の世と知らせる方便と、舞いつつ留となりました。
ずっと以前から九皐会などの舞台でお姿を見かけていた五木田さんですが、考えてみるとシテで拝見したのは初めてかも知れません。声も堂々とはっきりした演能でした。
(69分:当日の上演時間を記しておきます)
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