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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

草薙さらにつづき

ワキが比叡山の恵心僧都と答え、さらに七日の間最勝王経を講じていることを述べると、ツレ女が自分たちの望んでいる経典であると感謝して、地謡前に着座します。
シテ、ツレ、二人の同吟と変化をつけながら、二人は自分たちが夫婦の者であり、草薙の神剣を守る神であると明かします。
地謡の謡う中「嶺の薄雲立ちわたり」と立ち上がり、「風すさまじく 雨落ちて」と下を見る形から、運びを早めて常座で小回り、あらためて中入となりました。

シテ、ツレが幕に入ると、アイ内藤連さんが狂言座から立ち上がり常座で熱田の里の人と名乗ります。恵心僧都が最勝王経を講じていることを述べ、自らも日々聴聞に訪れており今日も当社に向かうといってワキに向かい、今日もまた聴聞に来た旨を語ります。

このアイに対して、ワキは日本武尊、橘姫のことを語るように求めます。
型通りに、アイは我等のような者がよく知るところではないが、答えないのもいかがなものなので知っているところを申し上げようと言って、間語りになります。

熱田神宮は、社伝によれば日本武尊が亡くなられた後に、妃である宮簀媛命が尊の残した草薙神剣をこの地に祀ったのがはじめとされています。祭神は熱田大神、草薙神剣(天叢雲剣)を御霊代としてよせられた天照大神を主神とします。
また相殿神(あいどのしん)として、草薙神剣にまつわる天照大神、素戔嗚尊、日本武尊、宮簀媛命、建稲種命の五神を祀ります。

素戔嗚尊が八岐大蛇を退治した際に尾から取り出した天叢雲剣は、天皇家に伝えられて日本武尊が東征の際に携えていきました。駿河国で敵に囲まれ火を放たれた際に、この剣で草をぎ、逆に敵を火攻めにしたことから草薙の剣と呼ばれるようになったと伝えられますが、アイはこの八岐大蛇から草薙へと連なる話を語ります。

どうも聞いていると、ワキの問いかけとアイの語りが微妙にすれ違っているように思えるのですが、流儀の組み合わせのせいなのか、もともと間語りというのはそんなものなのか、いささか不思議なところであります。
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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