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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

なぜに打楽器

ようやく太鼓までたどり着いたのですが、それにしても能楽の囃子、楽器の構成が偏っていますよね。
小鼓、大鼓、太鼓、そして笛。打楽器が三種、しかも基本形は締め緒で締めるタイプの打楽器です。そして旋律が出るのは笛一本だけ。
前々から不思議なのですが、どうも本当のところはわかりません。


能楽の草創期から、鼓と笛を基本にしていたのでしょうけれど、どうしてこうなったのか納得できる説明に出くわしたことがありません。
もっとも仮に納得できるような説に出会ったところで、後世の研究者の説でしょうから、本当のところどうだったのかは、残念ながら歴史の中に埋没してしまったということでしょうか。


日本の楽器の多くは、雅楽に用いられた渡来物の楽器を源流としているのだと思いますが、雅楽の楽器は管楽器、打楽器、そして弦楽器からなっています。
そうなんですね、弾物(ヒキモノ)とも呼ばれる弦楽器が、能楽の囃子には一つも使われていないのが、どうにも不思議なんです。


吉野天人の一節にも「琵琶琴和琴笙篳篥。鉦鼓羯鼓や糸竹の。」とありますが、最初の琵琶(ビワ)、琴(コト)、和琴(ワゴン)までが弦楽器ですね。さらに笙(ショウ)、篳篥(ヒチリキ)と管楽器の名前が続きます。
そのあとようやく打楽器の鉦鼓(ショウコ)と羯鼓(カッコ)の名前が出てくるという次第で、やはり楽器と言えば弦楽器がまず思い浮かぶと思うのですよね。


どうも旋律楽器を意図して避けているような気がしてなりません。
謡曲、謡が入るから・・・というのはもちろんあると思うのですが、あるいは何か宗教的な意味があるのかもしれませんね。


*鉦鼓(ショウコ)は「鼓」の文字がついていますが、金属で出来た盤を吊した楽器です

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