能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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定家のつづき

神無月の十日余り、冬の訪れに木々の梢も枯れ、枝に残った紅葉の色にも都ならではの風情が感じられる・・・と、ワキがあたりを眺めていると、時雨が降ってきた様子。
なにやら雨宿りが出来そうなところを見つけたと、ワキはワキ座に向かいます。

これにシテが呼び掛けます。
何しに宿に立ち寄るのかというわけですが、ワキが時雨のためと答えると、その宿は時雨の亭(ちん)という処で、それをご存じで立ち寄られたのかと思った、と言いながらシテが三ノ松あたりまで出てきます。

シテは紅入唐織着流しの若い女。このシテの言いに、ワキが額を見るとたしかに「時雨の亭」と書いてある様子。ワキはこの謂われをシテに問いかけます。
この間に橋掛りをゆっくりと進んでいたシテは、二ノ松あたりに少し立ち止まって、この時雨の亭が藤原定家の建てたものであることを語ります。

ワキは納得しつつも、さて定家がこの亭にちなんで詠った歌はなんであろうかと問い直します。再び歩み出したシテは舞台に入り、常座に出るあたりで「偽りの なき世なりけり 神無月 誰が誠よりしぐれそめけん」と定家の歌を謡います。
ワキ、シテの掛け合いになり、地謡。シテは「軒端の夕時雨」で六足ほど出て「古きに帰る」と下がり「庭も籬も」と下を見回す風から、地謡の最後「もの凄き夕べなりけり」で下がって常座に佇む形になります。

シテは、今日は志す日なので(自分は)墓所へ参るが、御参り頂けるかとワキに問います。ワキは、それこそ出家の望みであると答え、シテが常座から出て塚を振り返り、墓にやってきた態になります。
ワキの詞でこの塚が、蔦葛に覆われて形もわからなくなっていることがわかります。ワキは一体だれの墓かと問い、シテが式子内親王の墓であることを明かし、墓にまとわりついている葛を定家葛というのだ、と教えます。
さてこのつづきはまた明日に
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