能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

雷さらにつづき

雷は大騒ぎしたものの、鍼の効果があった様子で鍼を打った側の痛みが治まった様子です。しかし雷が反対側に痛みが残っているというので、医師が今度は反対側にも鍼を打とうとします。
雷は痛くないようにしてくれとか様々に言いますが、医師の方は人間でさえおとなしく鍼を打たれるのにご卑怯なことだと言って、けっきょく反対側も鍼を打つことに。

またまた鍼を構えて「こっつり こっつり」と鎚で打ち込むと、雷が大げさに痛がります。鍼を抜けと雷が大騒ぎした末に治療が終わり、さて落ち着いてみると痛みが取れている様子。
雷は感謝して立ち去ろうとします。

すると雷を怖がっていた医師が、雷を止めて薬代をくれと求めます。遊山に出たところだったので持ち合わせがないという雷は、医師に「汝が所を言え」ば必ず眷属を連れて落ち、薬代を払おうと言います。

医師はそれはかなわないと思い、それならば旱損(かんそん:ひでりのこと)も水損もないように守ってほしいと申し出ます。雷は八百年の間守ってやろうと言い、また医師のことを典薬の頭と祝ってやろうと言って、「降っつ照らいつ」と謡い出し、謡い舞いした後、登場した時と同様にぴっかりぐゎらと雷の様を表しつつ舞台を廻ります。

医師はくわばらくわばらと逃げて橋掛りへと進み、雷が後から行く形で退場となりました。
藪医者として登場した割にはなかなかに機転の利く医師と、恐ろしい存在にもかかわらず鍼を怖がったりする雷の取り合わせが、狂言らしいおかしみの一曲。楽しく拝見しました。雷の面は武悪を用いることもあり、雷の専用面の場合もあるようですが、この日は雷専用の面だったようです。
(20分:当日の上演時間を記しておきます)
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/1649-cb010fd1

 | HOME | 

カレンダー

« | 2017-09 | »
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。

FC2Ad