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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

蘭陵王・・・能楽からいささか外れますが

四拍子から、雅楽の楽器の話になりましたが、雅楽というとちょっと気になっていたのが蘭陵王。
今日は能楽の話からはいささか離れてしまうのですが、蘭陵王について少し書いてみたいと思います。


前々からこの蘭陵王という名前が気になっていまして、しかも舞人は不思議な舞楽面を着けます。はて、どういう曲なのか、と思っていたのですが、少々調べてみました。


蘭陵王とは、中国の南北朝時代、北朝末期の北斉の皇族で武将であった高長恭のことだそうです。北斉は高氏の建てた国ですが、建国者高洋の甥にあたります。
蘭陵に封じられたことから、高長恭の名よりも蘭陵王の名で呼ばれるようになったとか。


さてこの蘭陵王、大変な美貌の持ち主だったらしいのですが、その美貌ゆえに戦いに際して部下の士気が落ちるのを心配して、戦の時は恐ろしげな仮面を被っていたということです。
美貌であるとともに大変勇猛でもあったらしく、厳しい戦局を乗り切って勝利したことから、兵士たちは「蘭陵王入陣曲」という歌謡を作って、この蘭陵王の事績を讃えたと伝えられています。


この話が北斉が滅んだ後、隋を経て唐代になって舞楽化されていったと言われています。
そしてそれが日本に伝えられて、雅楽の蘭陵王(陵王ともいうらしいのですが)になったということだそうです。


件の蘭陵王は、その後、皇帝に忠誠を疑われて自殺に追い込まれたとか。
こう聞くと、能楽の題材としても良さそうな気もします。
王昭君と呼韓邪単于の故事をもとにした昭君をはじめ、中国の古典に題材をとった能も少なくありません。
もしかすると、かつて演じられたことはあったものの、廃曲になってしまったのかもしれませんが・・・

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