能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鍾馗のつづき

ワキは、唐土、終南山の麓に住まう者で、帝に奏上することがあって都に向かうところとと名乗ります。一介の男が一体何を奏上するのだと思わないでもありませんが、ともかく終南山を立ち出でてと道行を謡い、海路に出て遙かに進む様子を謡いつつ、数足出て、常の道行ならば元の位置に戻るところ、ワキ座の方へと向かいます。

その行きかけたワキにシテの呼び掛けで、ワキはこの声にするするとワキ座まで進んで振り返ります。
無地熨斗目着流しに鼠色の水衣、黒頭の怪しい男シテが登場して橋掛りを歩みつつ、自分は昔誓願の子細あって悪鬼を亡ぼし国土を守ろうと誓ったと語ります。「君賢人をなし給はば 宮中に現じ奇瑞をなす」だろうと奏上してほしい旨を語り、二ノ松へと至ります。
ワキは不思議に感じ、いったい誰なのかと問いますが、シテは橋掛りを進みつつ、自ら鍾馗という進士であることを明かして常座に出ます。

ワキは、鍾馗が世に隠れなき進士であると言い、シテと掛け合い、地謡の一句「草虫露に声しおれ」でワキ座に着座します。
シテは同じく地の上歌でサシ込み開キ、目付に出て角トリし、左に回って「思い絶えなん色も香も」と正中あたりまで進み、さらに常座に戻ってワキに向かい、開いて「花紅葉いつをいつとか定めんいつをいつと定めん」と正中に出て下居し、居グセとなります。

クセもあまり長いものではなく、ワキが「世に隠れなき進士」と言っただけで鍾馗の物語は所与のこととして、舞台が進みます。無常観を湛えたクセの詞章ですが、あまり思い入れを強くした風ではなく、クセの終わりは「人界をいつかは離れはつべき」とシテ、ワキが向き合う形になります。
さてこのつづきもう一日明日に
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