能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

鍾馗さらにつづき

ワキが鍾馗の誓いを受け奏上するのでしばらく待たせよと言うと、夢の中に真の姿を現そうシテが言い、ワキ「言うより早く」シテ「気色かわりて」でシテが立って開キ、六拍子踏み返し、大小前から早い運びの謡に乗って正先に打込、「虚空に上りては座しめ」と下居してユウケン、立って目付、角トリしてワキ座で小回り、目付から常座へと進んで小回りし、正へ向き直っての中入。急速な展開から一気に中入になった感じです。

代わって長上下のアイ所の人が出、ワキの求めに従って鍾馗の由来を語ります。唐の武徳年中、高祖が天下を従えた頃、天下初めて治まり目出度く国中から文武にすぐれた者達が集まってきた。中でも鍾馗という人は幼少から学問に優れ、人々からも人望を得ていた。常々及第して君の側近くに仕えようとしていたのだが、なぜか落第してしまった。普通の人ならばまた時期を待つところ、この人は命があっても甲斐がないと怒りを起こし、玉階に我と頭を打ち砕いて亡くなってしまった。
このことを帝に奏上したところ、不憫に思われてかの死骸を都の内に治め置き、鍾馗大臣と贈官をされた。それから百余年が経ったが、その魂魄が留まっている様子であると語り退場します。

ワキの待謡から早笛。後シテは朱の半切に袷狩衣、赤頭に唐冠を着け左手に宝剣を持っての登場です。面は小べし見でしょうか。
常座に出ると「鬼神に横道なしと云うに」と謡い出し、地謡で目付に出、ワキ座から大小前と回って正先へ出、目付から常座へ戻って「実にも鍾馗の精霊たり」と小回りして開キます。

ロンギから、さらに謡い舞いして、禁裏をくまなく探して悪鬼を追い、国土安穏を祈って留拍子を踏んで終曲となりました。
ストーリーをギリギリ切り詰めて、見所を集約した能で、初心の方が多い見所でも楽しめた一曲ではなかったかと思います。
附け祝言の高砂を聞き良い雰囲気で能楽堂を出たのですが、この後、常磐線の遅延で大変な目にあったのは、以前書いた通りです。
(45分:当日の上演時間を記しておきます)
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