能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

長光のつづき

目代が進み出ると、シテ「すっぱ」は太刀を持って常座に行き、アド「板東者」はワキ座に立ちます。
目代はまず板東者に様子を問い、続いて常座に向かってすっぱに様子を尋ねます。二人は同じ申し立てをして、太刀は自分のものだと主張します。

目代は「同じ事を言う」と正中で独り言を言い、今度はワキ座のアドに太刀の国作を尋ねます。太刀の作られた国と作者を尋ねたという次第ですが、これに対してアドは備前物で長光の作と答えます。それでこの曲が「長光」というわけですが、ともかく、目代はシテにも同じ事を尋ねます。

アドが大声で話すところを、聞き耳を立ててシテが聞いていて、そっくり同じ答えを返すというのは茶壺と同様です。
またしても「同じ事を言う」という次第で、目代は次に太刀の出来を問います。地肌や焼きの様子を聞くわけですが、アドがとくとくと説明するのをシテが聞いていて、これまたそっくりに返答します。

三度同じようなことを繰り返しますが、目代は「両人とも同じように言うは 合点のいかぬことじゃ」と不思議がります。ここでアドが、自分は田舎者なので物を声高に言うため聞こえてしまうのだろうと気付き、目代に小さな声で太刀の寸尺を伝えます。

目代がすっぱに太刀の寸を尋ねると、アドの言いが聞こえなかったシテは「備前物でござる」などと関係ない答えをする始末。怪しいとにらんだアド、小アドが、舞台中央でシテの両側から「寸を言え」と迫ります。さらにシテの両手をとって上着を剥ぐと、シテは盗人らしく背に太刀二本などを背負っており、二人をふりほどいて逃げるところを、アド、小アドが追い込んで留となりました。

この、いかにも盗人らしく、身に盗ったと思われる獲物を持っているのが露見するというのが、珍しいところで、面白く拝見しました。

太一郎さんも舞台に余裕が出てきたような感じがしましたが、それにつけても萬さんのお元気なこと。楽しい舞台でした。
(15分:当日の上演時間を記しておきます)
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/1657-766e804e

 | HOME | 

カレンダー

« | 2017-07 | »
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。