能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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初雪 櫻間金記(金春会)

金春流 国立能楽堂 2011.10.02
 シテ 櫻間金記 
  ツレ 柴田健一 庄司友芳 鈴木一策
  アイ 野村扇丞
   大鼓 高野彰、小鼓 幸信吾
   太鼓 小寺佐七、笛 藤田朝太郎

初雪にはいささか季節が早かろう、と思ったら、初雪は降る雪ではなく、なんと鶏の名前なんだそうで。この曲、金春流のみが演ずる曲で金春禅鳳の作だそうです。
小品でワキが出ません。ある意味、他愛ない曲ですが、先日書いたように、病を乗り越えられた金記さんが、舞台に何ともいえない深みを作り出したように感じました。

曲は狂言口開で、柿色のような小袖に美男姿のアイ扇丞さんが登場してきます。
常座に立ったアイは、住吉の神主殿の姫君に仕える夕霧という女であると名乗ります。神主の姫君に、さる人が鶏の子を差し上げたところ、あまりに美しく、雪のように白いので「初雪」と名付け飼い育てていたが、自分に預け置かれた、と説明します。
今朝はまだ初雪を見ていないので、見に行こうと正中に出ますが、やおら「なう 悲しや これは初雪が空しうなった」と声を出し、「いやとかく申さずは叶うまじう候 急ぎ申さばやと思い候」と言って、常座から太鼓の横あたりに進み、幕に向かって「いかに申し候 今夜初雪が空しうなりて候」と声をかけます。

これに答えて前シテが登場します。神主の姫ということで紅入唐織着流しで「何と初雪が空しくなりたると申すか」とアイに問い直します。
アイは「なかなか 空しくなりて候 そと御覧候へ」と言って、狂言座に下がります。シテは橋掛りを進んで正中に出、目付柱の方を見つつ下居して「こはいかに さしも手慣れし初雪の」と謡い出し「消えぬる事の悲しさよ」とシオリます。直して「さればこそ」と謡を続け「あら無惨の事やな」と再びシオって、地謡の下歌に続きます。

金記さんが声が出にくくなられたようで、苦しげにも聞こえるところですが、このあたりが能楽の不思議なところで、なんとなく納得できてしまいます。
さてこのつづきはまた明日に
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