能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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最後の晩餐

このところブログ更新ができず、いささか呻吟しております。
10月の金春会はなんとか書いたものの、月末近くの国立能楽堂特別公演、鵜祭と実盛の一件。さらに12月の頭には緑泉会を観に行ってきまして、これまたブログのネタが積み上がっております。
そんな状況ですが、またまた寄り道をして別な話を書こうという次第。

実は、やけに慌ただしくなってしまっている原因の一つでもあるのですが、11月も半ば過ぎに仕事で8日ほど欧州に行っておりました。
ミラノからパリ、ブリュッセル、ロンドンにエジンバラと、金融関係では大混乱の各地を回ってきたのですが、仕事はさておきまして、初日のミラノは休日から入ったため、現地の見聞を広めるということにして、かの有名な「最後の晩餐」も見て参りました。

最後の晩餐は、先般の20年以上にもわたる修復により本来の姿を現したと言われていて、テレビでも特集されたので御覧になった方も少なくないと思います。
もともとサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の食堂の壁画として描かれたものですが、現在まで保存されたのは、ある意味奇跡といっても良いほどのことと、今回、あらためて認識しました。

というのも、この絵がもともとテンペラ画の技法により描かれており、しかも食堂から厨房へと繋がる通路の上の壁面に描かれていたこと。さらにこの修道院自体が第二次世界大戦の際に米国軍の爆撃を受け、壁画の部分は残ったものの3年にもわたって屋根のない状態にさらされていたことなど、壁画が失われても当然と思われる数々の状況に遭遇してきたからです。

説明を受けてなるほどと思ったのですが、本来、壁画や天井画というのはフレスコ画の技法によって描かれるべきものを、レオナルドがあえてテンペラによったのだそうです。フレスコはご存じと思いますが、漆喰に顔料を混ぜていく手法なので長く絵が保たれます。最後の晩餐の真向かいの壁にも壁画があるのですが、こちらはフレスコで描かれているので保存状態が良好です。ただしこちら側の絵の下の方に左右一体ずつ描かれている人物像のみ色が落ちてしまっています。実はこの二体の絵はレオナルドがテンペラ画の技法で描き加えたものなのだそうで、フレスコとテンペラの保存性の違いが一目瞭然にわかる実例となっています。
ではなぜレオナルド・ダ・ヴィンチはテンペラ画の技法によったのか、と、まあそれは明日につづくということで
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