能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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きのうのつづき

なんでまた保存の難しいテンペラを用いたのか、そのあたりはレオナルド自身に聞いてみないと本当のことはわからないのでしょうけれども、フレスコの技法では漆喰が乾くまでの時間に描ききらなければならないし、重ね塗りや描き直しが困難であることなどを嫌ったのだろうと言われているようです。まあ、ともかくも大天才なので、絵を描く技法もいろいろと試していたらしいのですね。

しかしなにぶんにも食堂と厨房間の通路上に描かれているため、ただでさえ傷みやすいテンペラ画に湯気や油などがあたったようで、レオナルドの存命中から壁画に傷みが出ていたそうです。さらに通路を広げるために、ちょうどキリストの足のある部分が切り取られていまして、よくもまあ現代まで持ったなあと感心するところ。

さらに危機的だったのが爆撃です。
爆撃を受けた当時の写真が展示されているのですが、よくぞここまで破壊されて壁画が残ったものだと感心せざるを得ない状況です。建物自体は修復されていますが、爆撃で壊れた方の壁や天井は漆喰の色が白いのですぐわかります。壁画の右上のほうなど、本当にギリギリ破壊を免れたことがよく分かる状況です。
しかもその後3年にもわたって屋根のない状態が続いたわけですから、よくぞ絵が残りましたねと、心から拍手を送りたいような感じです。

しかしこの壁画、建物を修復して、もとあった食堂の形を再現した上で「壁画」として見せているのは素晴らしいことと思います。
この絵は一点透視図法という、遠近法の手法を用いて描かれていて、その証拠にキリストのこめかみあたりに、消失点とするために釘を打った跡があるそうです。この図法の効果は建物と一体化しているので、実際に建物の中に置かれた形でないと、本当の感じがつかめないだろう、というのが今回、実際に見てきての印象です。
・・・もう一日、書いてみようと思います・・・つづく
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