能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

さらにつづき

ガイドをお願いした方が、もともと美術専攻で、その関係でイタリアに来てそのままガイドになってしまったという方だったので、まず展示室・・・というよりも旧食堂を再現した建物そのものですが、ここに入ると最後の晩餐の近くではなく、向かい合った反対側の壁画の方に連れて行かれました。

この建物、壁画を保存するためもあってか、一度に25人までが約15分ずつ見学できるようになっています。壁画のある部屋に到達するまでに何枚かのドアがあり、一枚のドアを通ってグループの全員がその先に進み、後ろのドアが閉まると次のドアが開くという仕掛けで、おそらく外気がどっと流れ込んだりすることのないように、調整されているのでしょう。
そうして入った壁画のある部屋、約15分の間は自由に見て良いのですが、ここで反対側の壁の方に行ったのは正解で、まずそちら側のフレスコで描かれた壁画の説明を聞き、そこからゆっくりと最後の晩餐に近寄ってみると、この絵がここにあることの意味がわかるような気がしました。

ゆっくりと近づいて細部まで眺めた後、あらためて遠ざかったりしてみると、この場所にあることによって絵に奥行きが生じていて、キリストや使徒たちが背景から浮かび上がっているように見えます。
帰国してから調べてみたところ、一説にはこの絵は「最後の晩餐」の劇をもとに描かれたという話もあるそうですが、部屋の中を前後に動きながら見た壁画の印象を思い返すと、確かに劇中の登場人物を見ているような遠近感を感じていました。

とまあ、その後は出張中も、帰国後も、何かと慌ただしくしていますが、ふと思い返すと良いものを見てきたなあと、しみじみ思い出す次第です。
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