能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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鞍馬参りさらにつづき

下向道の設定で舞台を廻るうちに、アド主人は「大籠りであった」などと話し出し、さて太郎冠者が通夜の間に何やら大声を出したようだが、何事だったのかと問いかけます。
太郎冠者はいったんは知らぬ振りをしますが、主人が「確かに聞いた 有り様に言え」と重ねて問いかけたため「何を隠しましょう 多聞天より御福を下された」と霊夢の話をします。

夢の中では八十ばかりの老僧が、鳩の杖にすがって現れ、汝、年月鞍馬に参るによって福を与えようと言って、福有りの実を下されたという話です。これを聞いて穏やかでないのが主人。信心の故に太郎冠者を伴って参詣してきたのは自分であって、福なら自分こそが下されるべきだという理屈です。
太郎冠者から福を「取り上げてやろう」と独り言を言って、主人は太郎冠者に「自分も同じ御霊夢を蒙った」と言います。『福を太郎冠者に渡したので、太郎冠者から受け取るように』と夢のお告げがあったと言います。

それは別々のことではないかと太郎冠者は主張しますが、主人が聞き入れる様子がありません。結局、福を渡すしかないと観念した太郎冠者は、それなら「散々になぶって渡そうと存ずる」と独り言をいい、夢のお告げで福を渡す時は「福渡し」というのをして渡さねばならないと、主人に言います。

この福渡しというのは、「鞍馬の大悲多聞天の御福を 主殿へ参らせたりや 参らせた」と太郎冠者が言い、これを受ける主人が「賜ったりや 賜った」と言う次第です。簡単ですが、太郎冠者は主人の言い方が悪いと度々難癖をつけ散々になぶります。
しかし最後には「拍子にかかって」言えば渡そうということで、二人して拍子をつけて謡い合い、太郎冠者が「御福はこなたに納まった」と福を渡した形となると、主人が「それこそめでたけれ いて休め」と褒めて留めとなりました。

狂言としては、割とよくあるプロットですが、面白い形に整理されている印象です。
(20分:当日の上演時間を記しておきます)
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