能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

清水 茂山千五郎(国立能楽堂企画公演)

大藏流 国立能楽堂 2012.01.28
 シテ 茂山千五郎
  アド 茂山正邦

どちらかというと流儀による差の少ない曲で、基本的な進行は以前に鑑賞記を書いた和泉流野村家の清水と同様です。このブログでは野村家の清水について、万蔵さんがシテを勤められたもの(鑑賞記初日月リンク)と、萬さんがシテを勤められたもの(鑑賞記初日月リンク)とで、二度ほど鑑賞記を書いています。萬さんのときの記録は割合詳しく書いていますので、こちらを合わせて参照戴けると幸いです。

この時との演出上の違いとしては、水を汲んで来いといわれた太郎冠者が今からかと問い直し、七つ下がって清水へ行くと元興寺(ガゴジ:鬼のことらしい)が出るというと言って断るところが、先ず異なっています。野村家のときは次郎冠者に汲んできてもらってくれなどと言いましたが、このやり取りはありませんでした。
七つ下がってというと、午後の四時過ぎということになりますので、この狂言は夕方の出来事というわけですね。

また、鬼の脅しの言葉でも「おのれは憎い奴の 七つ下がって人の来ぬ所へ来たは 定めて武辺立てであろう」とあって、この七つ下がってを受けています。
また野村家では「取って噛もう」と言っていましたが、今回は「いで食らおう」としており、微妙な違いがありました。

全体的な印象として、正邦さん演じる主人の因業さがより強調されているように感じました。それではいささか太郎冠者がかわいそうと思うような雰囲気です。
千五郎さんがより腰を低めて、表向きは下手に出るしかない太郎冠者の苦労を、表現しているようでした。
(25分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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