能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

籠太鼓 笠井陸(喜多流職分会自主公演能)

喜多流 喜多六平太記念能楽堂 2012.03.25
 シテ 笠井陸
  ワキ 福王和幸
  アイ 山本則孝
   大鼓 柿原光博、小鼓 森澤勇司
   笛 中谷明

籠太鼓の鑑賞記を書くのは、平成19年の宝生流三川淳雄さんの演能以来ですから5年振りになりますね。(鑑賞記初日月リンク

舞台には、まず籠の作り物が持ち出され、大小前に据えられます。
名宣笛が吹かれて、ワキ松浦の何某が登場。アイの従者を従えています。ワキは常座で松浦の何某と名乗り、召し使う関の清次というものが他郷の者と口論の末に敵を討ってしまったので牢に入れてあると言って、従者を呼び出します。福王和幸さんのワキは、生真面目な印象です。

進み出たアイに、ワキはかたく番をするようにと命じてワキ座に着座します。則孝さんの舞台を拝見するのは一年半ぶりです。番を命じられて常座に立ってシャベリ。清次とは仲の良かった様子を表現しつつ、牢を覗き清次が逃げてしまったことを発見します。何某に叱られるかと心配しつつも「抜けてござる」と報告します。

ワキ何某は、それだからこそ以前から厳しく番をせよと言いつけておいたのに、と詰問風に言いますが、直ぐに清次には子はないかとアイに問います。アイが子はないと答えると、妻はないかと重ねて問い、アイが妻は居ると答えると、急いで妻を連れてくるようにと命じます。

下掛り宝生のワキだと、まず親はないかと問い、次に子、さらに妻と重ねます。
この日もいつもながら半魚文庫さんの詞章をベースに演能を観ておりましたが、半魚文庫さんは野々村戒三訂の名著全集本『謡曲三百五十番集』を底本にしています。この本は野々村氏が現行の「観世流大成版謡本」の編纂にも携わった関係もあるのか、観世流の詞章に最も近いようです。この日は福王流だけあって、ワキの詞章がほとんど記載のものと同じ。下掛り宝生流だと少なからず相違点があるのですが、なるほどとあらためて思った次第です。
さて舞台のつづきはまた明日に
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