能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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飛鳥川のつづき

次第、名ノリ、道行、着きゼリフと続き、二人は飛鳥川までやって来た様子。「向こうを見れば」と目付柱の先の方を見やる形で目をやり、笛鼓を鳴らし田歌を謡う田植えの一行の様子を見て、子方がワキ座に、ワキは地謡座前に着座して、シテを待ちます。

二人がやって来た飛鳥川は、奈良盆地の南の方を流れる川で大和川の支流。あまり大きな川ではなさそうなのですが、一級河川となっています。
・・・実は、一級河川というのにあまり大きな川ではなさそうだなと思って調べてみると、河川法の指定は水系に対して行われていて、一級と指定された水系に属する支流は原則としてすべて一級河川になるのだそうです。そのため大和川水系の180近い支流もみな一級河川ということになります。なんでも奈良県を流れる川は、すべて何らかの一級水系に属しており、みな一級河川だそうです。

それはさておき飛鳥川、まさに飛鳥の里を流れる、古代の人にとっては身近な川だったのでしょう。さほど大きな川でもないし、大洪水を起こしたなどという話もありませんが、日常に密着しているだけに、増水や渇水によって日々流れの様子、深さなどが変わっていく川の様子に、古代の人たちも思いを寄せ、様々に歌にも詠み込んできたようです。
万葉集にも飛鳥川が詠み込まれた歌が多々ありますが、古今集の「世の中は何か常なる飛鳥川 昨日の淵ぞ今日は瀬となる」が有名です。この歌、能の中にも引用されていますが、引用されているというよりも、どうもこの歌をヒントとして、この曲が作られたような気がしますね。

ともかくも、子方、ワキが座に着くと一声の囃子で、まずツレの二人が出、後からシテが続きます。ツレは朱系の紅入の箔を腰巻にし白の水衣、左手に小籠を持っています。シテは無紅の唐織を肩脱ぎにして女笠、やはりこちらも左手に小籠を持っています。
シテ、ツレの持つ小籠には緑の葉が束ねられたもの、著莪(シャガ)の束らしいのですが、田植えの苗ということなのでしょうね、これがいくつか載せられています。ほかの曲ではついぞ見かけた記憶がありません。

ともかくも、シテが幕前、ツレ二人は一ノ松あたりまで出て振り返り、シテとツレが向き合った形で三人で謡「飛鳥川 岸田の早苗 とりどりの 袖も緑の 気色かな」を謡います。
さてこのつづき、明日に
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