能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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芦刈のつづき

ワキは進み出たアイに、日下の左衛門という人はいるかと問いかけますが、アイは貧窮して此処にはもういないと答えます。
この由をワキがツレに伝えるとツレの謡となり、貧しさの故に姿を消してしまうとはと嘆きます。サシ謡の最後にシオリますが、詞にかわって、とは言え此処にしばらく逗留して、左衛門の行方を捜したいと言います。

これを受けてワキはアイに、しばらくこの地に逗留するので何か面白いものがあったらお見せするようにと求めます。アイは、この浦には浜市があり面白いこともたくさんあるが、中にも若い男が難波の芦を刈って売り歩いているのが、色々に戯れ言を言って面白いのでご覧になってはどうかと勧めます。
ワキが喜んで、その男を待とうと言い、ワキは地謡前に下がり、狂言座から立ち上がったアイが橋掛りに入り口に立って幕に向かって声をかけます。
これを受けて一声。シテの出になります。

この曲、流儀によっては小屋の作り物が出されます。曲の冒頭から出されている場合と、このシテの出の前後で出す場合とあるようです。
金剛右京さんからの聞き書き「能楽藝話」、これは坂戸金剛家の最後の当主だった金剛右京さんの談話を三宅襄さんがまとめたものですが、この中で右京さんが芦刈の作り物について「芦刈には昔はどの流儀でも作物を出したものです。宝生と金春は今でも、舞台目付柱か橋掛りかに藁屋の作り物を出すと思います」と述べています。昔は各流とも作り物を出したのが、だんだんに整理されたようです。

さてアイの声掛けで、シテ観世芳伸さんの出。長閑な一声の囃子で、白大口に段熨斗目、大振りのぼかしで染め分けられた水衣を着け、いささか粋な感じのするシテが、直面に男笠を被り、芦を担って登場してきます。地謡に山科彌右衛門さんが出ているので、あらために比べてみると、けっこうお顔の印象は異なります。以前は双子でそっくりとばかり思っていたのですが、芸風もそれぞれに違いを感じるところです。

橋掛りの途中、一ノ松で謡い出し、正面に向き直り一セイ「難波なる 見つとはいはじ」と謡い出して橋掛りを進み常座まで出ると、地謡「我だに知らぬ面忘れ」で四拍子踏んでカケリとなります。
このつづきはまた明日に
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