能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

夕顔 山ノ端之出 法味之伝 野村四郎(銕仙会定期公演)

観世流 宝生能楽堂 2012.09.14
 シテ 野村四郎
  ワキ 宝生閑
  アイ 石田幸雄
   大鼓 亀井忠雄、小鼓 大倉源次郎
   笛 一層仙幸

源氏物語第四帖夕顔を元に作られた能ですが、宝生・金春の二流は現行曲としていません。夕顔を主人公にした曲は、この夕顔ともう一曲「半蔀」がありますが、ベースに置いた物語は同じながら、夕顔の幽霊が供養を求める気分の強いこの「夕顔」と、シテを夕顔の花の精とも位置付け幽玄の気分を楽しむ「半蔀」では、後者の方が広く好まれるように思います。半蔀の作り物が印象的なので、そうした影響もあるかもしれませんが・・・
この曲、作者は世阿弥ではないかと言われますが、確定的なものではなく、多くの「世阿弥作」と同様、そうかもしれないし、そうでないかも知れないといった様子です。

さてこの日は山ノ端之出の小書がついて、舞台には引廻しを掛けた作り物が出され大小前に据えられます。山端之出の小書は金剛、喜多の両流にもありますが、作り物を出すのは観世のみと、ものの本にはあります。しかし喜多の粟谷能夫さんの演能では作り物を出していますし、そこはシテの考えと流儀の了解の問題なのでしょう。さてこの後、名宣笛でワキ僧とワキツレ従僧が登場してきますが、ワキが幕を出る前に、源氏物語の夕顔の話を簡単におさらいしておこうと思います。

桐壺帝の第二皇子と生まれた源氏は、亡き母桐壺更衣への思慕を心に持ちながら成長し、臣籍に降下し葵上を正室に迎えます。その後、六条御息所のもとに通ったりしつつ日々を過ごしていますが、ある日、六条に向かう途中、随身惟光の母であり、かつて源氏の乳母でもあった大弐乳母の病気見舞いのため、五条にある乳母の家に立ち寄ります。

乳母の家の門が閉まっていたため、惟光を呼びに行かせている間、源氏は隣家の様子が気になり垣根に咲く花に目を留めます。その夕顔の花をきっかけに、その家の女と逢瀬を重ねることになります。
この夕顔の女との逢瀬の内に、源氏はある日、夕顔を無理に車に乗せて何某の院へ連れて行きます。静かなところで二人だけの時を過ごしたいと、そんなことがきっかけだったのですが、この荒れ果てた屋敷を夕顔が怖がり、源氏は女に添い寝しているうちにうとうととしてしまいます。
さてこのつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/1768-214fc308

 | HOME | 

カレンダー

« | 2017-06 | »
S M T W T F S
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。