能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

夕顔さらにつづき

下ノ詠を受けて、ワキが「不思議やなあの屋端より 女の歌を吟ずる声の聞え候 暫くこの所に休らい云々(最後は聞き漏らしました)」と、常の形では着きゼリフに続いて述べるところを謡います。こちらの方が常の形よりも自然な感じですね。

シテは続けて「巫山の雲は忽ちに・・・」と謡い出し、サシ、下歌を省いて上歌「つれなくも 通ふ心の浮雲を」と謡います。ここで引廻しが外され、紅入唐織着流しのシテが作り物の中に下居した形で姿を現します。この一句の終わり、亀井忠雄さんの大鼓が何ともいえず良い間、良い雰囲気で、しみじみとしたところです。

上歌が終わるとワキが問いかけます。シテ、ワキの問答ですが、ここはどこかとの問いにシテが何某の院と答えると、ワキは何某とは誰かと容易に納得しません。一昨日書いた通り、ここは河原の院を想定しつつも物語に何某の院とのみ記されているところ。あえてこれを話題にしたようです。
シテがその謂われを語り、光源氏、夕顔のことを持ち出すと、ワキは自分たちも豊後の者であり、玉葛との所縁もあるところ、重ねてその物語を語るようにとシテを促します。

シテのクリ、腰浮かせつつ謡い出し「理浅きに似たりといへども」で立ち上がって作り物を出、正中に下居してサシ、クセと続いていきます。
上げ端「風に瞬く灯火の」と謡って、地謡でシテが立ち上がり「あたりを見れば」と目付の方にやや向きを換え、さらに常座へと向きを換えて一足、一足ゆっくり進んで作り物の横に出ると正面を向き「うたかた人は息消えて 帰らぬ水の泡とのみ」と、ゆっくり三足つめて二足引き、過ぎし時を思う風情。面を伏せる感じからワキに二、三足寄り、常座で一廻りして、あらためて送り笛で中入となりました。
拝見するにいささか足腰に負担がおありの様子、立ち居も滑らかではありませんが、動き少なく一足毎を大事にされる様子が、夕顔の儚さには相応しいのかも知れません。

ともかくもシテの中入で代わって登場したアイ石田さん、五条あたりに住まいする者と名乗り、東山へ参詣しようと言って目付に出てワキに気付く常の形。ワキの問いかけに、源氏物語にそって夕顔の話を始めます。
夕顔の花のやり取りの馴れ初めをやや詳し目にシャベリますが、何某の院での出来事は詳しく語らず、「ほどなく空しくなりたる」と簡単に述べた後、お決まりのワキとのやり取りの後、狂言座に下がりました。
さてこのつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/1770-8b32ff1c

 | HOME | 

カレンダー

« | 2017-06 | »
S M T W T F S
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。