能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

重喜 野村萬斎(銕仙会定期公演)

和泉流 宝生能楽堂 2012.09.14
 シテ 野村萬斎
  アド 野村裕基

チラシに沿って、シテ萬斎さん、アド裕基さんと記載しましたが、萬斎さんが住持、裕基さんが重喜の配役です。この曲は一般的に新発意の重喜がシテで、住持がアドとされます。住持をシテとする例もあるようなので「変だ」という訳ではないのですが、野村家の番組を見ていると、親・師匠をシテとし子・弟子がアドとして記載するのが一般的のように思います。
これはこれで一つの考え方かも知れません。能のシテ、ワキのように明確に役柄に違いがある訳でもないし、シテだアドだと拘ってもたいした問題ではなさそうです。

ともかくも舞台には白小袖に角頭巾のみを着けた住持が出て、常座で名乗ります。重喜は十徳に狂言袴の姿で大小前に控えていますが、住持が重喜を呼び出してワキ座に進み、重喜は常座に出て住持と向かい合います。
さて住持が言うには、このところ僧達がお勤めに行っているが明日が結願で自分が導師を頼まれた。そこで袈裟も衣も新しいものを用意しておくようにと、重喜に命じます。
さらに重喜を供に連れて行くと言いますが、重喜は喜んで、自分が供に行けばお布施がだいぶん頂けようから、こんな喜ばしいことは無いと言います。

住持は、出家たる者がお布施の有る無しをとやかく言うものではないと、重喜を諭しますが、一方の重喜は、住持がお布施の多い時は機嫌が良く、ほどほどの時は中くらい、お布施がないと科も無いのに自分を叱るではないかと抗議します。

この曲、重喜を子方が演じるのが通常の形ですが、その子供が歳のいった住持に物言うところが笑いを誘うところです。
分の悪くなった住持、話を変えて、出かけるのに髪が長くても行かれまいから剃らねばなるまいと言い出します。他の者は出かけているし、どうしようかと迷っていると、重喜は自分が剃ろうと言い出します。

御前のような粗忽な者には危ない、と住持は避けたいそぶりですが、結局は重喜が剃ることになり、住持はつむりを揉んでおこうと言い、重喜はその間に剃刀の手合わせ・・・切れ味を試すのでしょうか・・・をすることになります。
さてこのつづきはまた明日に
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