能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

龍虎 浅見慈一(銕仙会定期公演)

観世流 宝生能楽堂 2012.09.14
 シテ 浅見慈一
  ツレ 長山桂三
  ワキ 御厨誠吾
  アイ 竹山悠樹
   大鼓 佃良勝、小鼓 鳥山直也
   笛 助川治

「龍虎」こんな名前の力士もいましたね。
この曲「りょうこ」と読みますが、観世・喜多の二流が現行曲としています。観世小次郎信光の作だそうですが、さてどういう子細で作った曲なのか・・・入唐渡天の志を持った僧が、中国に渡って虎と龍の戦いを見ました、と言ってみればそれだけの曲。特段の物語性もありません。
龍虎は古くから画題として好まれてきたようで、なんと殷時代の青銅器にも龍虎の文様があるそうですから、まさに数千年の歴史ということですね。日本に渡ってきたのは十世紀以降と言われますが、多くの画家が好んで題材にしたようです。
そうした有名な画題を、動く姿で表現してみたいと、まあそんな所かも知れません。

さて龍と虎ですが、四神のうちに数えられており、青龍、朱雀、白虎、玄武はそれぞれ東、南、西、北に配され、なかでも東西に配される龍と虎という組み合わせは好まれたのでしょうね。ついでながら五行説で言えば、木火土金水の五行に方角では東南中西北、色では青紅黄白玄(黒)、季節なら春夏土用秋冬を当てるというように、様々なものを五行に配します。したがって青龍は東、白虎は西にあたります。
色と季節を組み合わせ人生の時を表すものとして、青春、朱夏、白秋、玄冬の言葉も使われますが、北原白秋がこれにちなんで自らの雅号を選んだのは有名な話。

ともかく舞台の方は次第の囃子でワキ僧御厨さんと、ワキツレ従僧の大日向寛さん、野口能弘さんが登場してきます。白大口に水衣、角帽子の沙門姿で舞台中央に向かい合って次第を謡い、続いてワキの名乗りです。観世の謡本と見比べるとだいぶん簡単な名乗りです。
続く三人の道行も詞章が違います。同じなのは最後の「はや唐土に着きにけり」の繰り返しだけ。
ワキの着きゼリフも異なりますが、ともかく唐土に着いてみると、沢伝いを山人がやって来るので、この辺りの詳しいことを聞いてみようとワキが言い、ワキツレがもっともにて候と答えてシテの出を待ちます。
このつづきはまた明日に
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