能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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龍虎さらにさらにつづき

アイが幕に入ると後見が一畳台を持ち出して大小前に据えます。さらに塚の作り物に茶の引廻しを掛け、上部にには笹を載せて運び出し、一畳台に載せ右の端に寄せて据えます。虎の住処の態です。

ワキが立ち上がって「さても不思議や山人の」と謡い出し竹林を風が吹き渡る様子を謡い、地謡が受けて、嶺より雲がわき起こり稲妻の光の中に金龍が現れた様を謡います。地謡の初めでワキはワキ座に着座、幕が上がってツレの龍が布を引き被いて橋掛りに姿を現し、ゆっくりと一ノ松あたりに佇みます。
続く地謡「かくて黒雲竹林に覆い」で作り物の引廻しが外されシテが姿を現しますが、こちらも白い布を引き被いています。一方、ツレは舞台に入ります。

「岩洞に籠れる虎の 現れ出づれば」でシテは布を外し「悪風を吹き出し」と作り物から左足を出す形。さらに「敵を追手に勢ひ勇む」と作り物を出て立ちます。目付から常座へと進み「恐ろしかりける気色かな」で小廻りして開キます。
「かかりける処に」と、今度はツレが布を外し、「金龍雲より下り降って」と足拍子二つ踏んで飛び回り。「飛龍の闘ひ暇もなし」とシテ、ツレが双方向かい合って舞働です。

シテ、ツレとも半切、法被姿。シテ虎は白頭に輪冠虎戴、ツレ龍は赤頭に輪冠龍戴ですが、虎の戴がいささかユーモラスな感じです。
この龍虎の闘いを演じて見せようというのが、この一曲の眼目ということで、まさに見せ場の舞働。舞台上で闘いが繰り広げられます。

舞上げるとシテが常座で「元より虎亂の勢ひ猛く」と謡い、地謡が受けて謡う中、ワキ正に出て袖を返し、さらに闘う姿を見せます。
しかし「金龍雲居に遙かに上れば」とツレが常座で飛んでそのまま幕に走り込み、シテは「遙かに見送り無念の勢ひ」と台に一度上って下り、舞台を廻って常座に進み、「そのまま岩洞に入りにけり」と袖被いて沈み込み、立ち上がると留拍子を踏んで終曲となりました。
慈一さんらしい、心配りの感じられる舞台でした。
(71分:当日の上演時間を記しておきます)
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