能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

「ぬけから」のつづき

さてアド主人から酒を勧められたシテ太郎冠者「お律儀千万な」と驚いた風を見せ、毎度くださるものを今日一日忘れられたと言って何ほどのことがありましょうなどと言い、私はもう参りましょうと行くそぶりを見せます。
まあ形だけ断るそぶりを見せるということなのでしょうけれども、これを主が止めて二人して座し、あらためて主人が太郎冠者に盃を勧めます。

シテは「例の大盃でござるか」などと言いつつも嬉しそうに振る舞い「お酌慮外でござる」と言いながら一杯目を受けて飲み干します。味はどうだったかとアドに問われて「ただひいやりといたいたばかりで何も覚えませぬ」と答え、アドは「も一つ呑め」と二杯目を勧めます。
こうしたやり取りは素袍落も同様で、こうした酒好きの男をめぐる定型的なものなのでしょうね。

二杯目を「も一ついただいて味を覚えましょう」などと言いながら飲み干した太郎冠者、「今覚えました」と酒の味が分かった様子で、何時もいただく酒とは違う酒と褒めます。主人は自分が寝酒に呑む遠来の酒だと明かしますが、シテは酒を褒め、さらに人々が主人のことを、お慈悲が深い、いずれご立身なさいましょうと大変に褒めている、などと口にします。
さらに、世間の人がその様な方に仕えている自分のことを果報者だと言う、などと様々に追従を言うと、杯を出して三杯目を催促します。

主人が三杯目を注ぐと、直ぐに飲み干そうとしますがむせてしまい、主人から休んで呑めなどと声をかけられます。
だんだん酔いが回って怪しくなってくるあたりまさに芸の見せ所ですが、万作さんの味わいあるところで、「御前のことを人がいこう褒めまする」と先ほどと同じ話を、さっきよりも酔いが回った雰囲気で繰り返します。

酔いが回って船を漕いでいるので、主が「行かぬかやい」と声をかけますが、「どこへ?」などとシテはとぼけた返事をした上で、分かっていると立ち上がります。
さてこのつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/1799-44197d3d

 | HOME | 

カレンダー

« | 2017-11 | »
S M T W T F S
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。

FC2Ad