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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

苞山伏 高澤祐介

五雲会 宝生能楽堂
 シテ 高澤祐介 アド 三宅右近、前田晃一



今回の五雲会での目当てその二。
高澤祐介さんに注目しております。が、なかなかシテで拝見する機会がなく本日は楽しみにしていたところです。



小アド山人が、棒の先に鎌と苞を付けて登場。山仕事に出てきたわけですが、朝が早かったので眠いと、寝てしまいます。
続いてアド山伏が登場し、これも疲れたので一寝入りと、横になってしまうわけです。



そこに登場するのがシテの使いの者。用事あって山道を通りかかると、寝ている二人に気付きます。ちょうど空腹を感じていたところで、山人の苞に気付くという趣向です。
シテは苞の中身、山人の弁当を食べてしまうわけですが、さて何が入っていたのやら。藁苞を縦に持ち、開いて中の物を食べ、さらに手ですくう仕草があります。どうも、おむすびだけではないような感じなのですね。



私の地元水戸は納豆が名産で、今でこそパック入りの納豆が主流。藁苞納豆は観光みやげでしかお目にかかりませんが、子供の頃は藁苞に入った納豆が普通に商店で売られていました。
苞を開いて食べる仕草を見ていると、ふと納豆を思い出してしまって、いや昼食ですから納豆ということはないのですが、苞イコール納豆という原体験の強烈さということでしょうか。



さて山人が起き出して、苞の中身がないことに気付き、大騒ぎになりますが、山伏の法力でシテが動けなくなってしまい、悪事が露見するという次第。
知らぬふりをして立ち去ろうとするシテが、山伏の法力で引き戻されるところが見どころの一つ。これは面白い。
高澤さん、前半部分でいささか精彩を欠いた感じがしたのですが、このあたりから調子が出てきたようで、楽しい狂言になりました。
確か、この曲、大藏には無かったように思います。

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