能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

「ぬけから」さらにつづき

シテは立ち上がってさらに酔いが回った風で歩き出し、謡うて行こうなどと言って「浜松」を謡いながら舞台を廻ります。
正中に廻って正面を見上げると、石仏を人と見間違って挨拶し、石仏と気付いて「石仏が人に見えては行かれぬ ちと寝ていこう」とその場に横になってしまいます。

さてアド主人、酒に酔って行った路次の程が心配と、太郎冠者の様子を見に出かけますが、道ばたで寝込んでいる太郎冠者を見つけ、起こそうとします。
しかしあまりに酒臭いので懲らしめてやろうと思い、寝ている太郎冠者に武悪の面を被せて「先ず帰って様子を見ようと存ずる」と先に帰る風で笛座に下がります。

ようやく目覚めた太郎冠者、どうやら顔が面腫れたような、などと言いながら舞台を廻り、水を飲もうと清水に立ち寄って水面を見ますが、鬼の姿を見つけて驚き、橋掛りまで逃れます。
もう一度見てみようと再び水辺に寄り、鬼は自分の姿と気付きますが、何の因果か鬼になってしまったとしょげかえり、仕方がないので主人の所に戻ることにします。
さて家まで帰ってきた太郎冠者、主人を呼びますが、出てきた主人に「鬼は出て行け」と言われてしまいます。しかし自分は太郎冠者で気付いてくれと懇願し、門番として置いてくれと言い、駄目だと言われると、それでは台所で釜焚きにしてくれなどと言ったりします。

結局、主人に拒まれた太郎冠者、それでは清水に身を投げるしかないと、先ほどの清水まで行って身を投げますが、その勢いに面が外れ、主人の下に急いで戻ります。
主人を呼び出し、鬼の抜け殻と面を示すと、主人が叱って留になりました。

大藏流にもあり、こちらは抜殻と表記します。演出もいくつかあるようで、最初に酒を呑まずに出かけた太郎冠者が、主人に気付かせようと戻る際に、肴は新しいのが良いかといった問いではなく、直截に「何か忘れたことはないか」と尋ねたり、最後も主人が面を取って顔にあて「いで食らおう」と太郎冠者を驚かしたりなど、様々な演じ方があるようです。
(38分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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