能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

花筺さらにつづき

ワキは「そこのき候へ」と声をかけ、ツレが「君の御花筺をうち落とされた」と声を上げます。持っている花籠を「君の御花筺」と尊ぶのはどういうことかとワキが不審がり、ツレ、シテをともどものやり取りに。

シテは「この君」以外に日本に別の君が御出なのかと言い、ツレが「忝くもこの君は応神天皇五代の御孫」シテが「大跡部皇子と申ししが」と続け、継体天皇となられた君の御花筺なのにおそれもせずに・・・と掛け合って、仕舞でもお馴染みのクルイ
ツレ「打ち落とし給ふ人々こそ」
シテ「我よりもなほ物狂よ」とワキを向いて二足ツメ
地謡の「恐ろしや 恐ろしや」で六拍子踏み返し、シテは角へと向かってクルイの舞い始め「世は末世に及ぶといへど 日月は地に落ちず」と続いていきます。

花筺のクルイの仕舞は素人さんの会でも良く舞われる有名なもので、私もとても好きな仕舞です。謡も面白く、また所作も謡に合って見どころの多いところです。
「日月は地に落ちず」と上を見上げ、左に回ると正先から常座へ、さらに大小前から「天の咎も忽ちに」と正へ四足ほど出、右から廻って「わが如くなる狂気して」と右から廻って大小前でシカケ開キ「ともの物狂いと」と六拍子踏んでワキに向く形から左右し「かやうに申せば」と正に向いてシテが謡います。

再び地謡が続け「この君いまだその頃は・・・」と静かに謡う感じとなり「朝毎の御勤めに」と正先へツメ「花を手向け礼拝し」と謡が締まって、シテは下居して合掌です。
「御手を合させ給ひし」と立ち上がって大小前へ、型通り左右、打込、扇広げ「陸奥の 安積の沼の花がつみ」と上げ扇。大左右から正先に打込「乱れ心は君のため」と開キ、右から廻って常座へ。「月の都は名のみして」とワキ正へツメ、「袖にも移されず」と左の袖から手先を見やり、「また手にも取られず」と右手扇を出して見、目付に出て小廻り。左へ廻ると「叫び伏して泣き居たり」と正中から後ずさりするように下がって大小前に下居してシオリます。

以前、ブログに書きました鵜澤久さんの花筺は筺之伝の小書が付いていたため、このクルイは左手に籠を持ち、右手に扇を持って舞う形でした。綺麗な型ですが、なかなかに難しそうだと思ったものです。今回は小書無しの通常の形ですが、緩急をつけ情趣深い謡い舞いでした。
このつづきはまた明日に
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