能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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車僧のつづき

さて舞台上ですが、地謡、囃子方が座に着くと、後見が作り物の車を持ち出してきてワキ座に据え、轅を前に出して形を整えます。

次第の囃子でワキの出、白大口、小格子厚板に水衣を着け、掛絡を掛けて金地の沙門帽子を着けています。法力ある車僧その人ということですが、型通りに常座で斜め後ろ向いて次第を謡い、地取りで正面を向いて上歌。雪が舞う小倉山を過ぎ、嵯峨野嵐山、大井川と雪雲の空を見つつ西山本に着いたと謡って言葉。
嵯峨野辺りに車を駐め、四方の景色を眺めようと思うと言って、正中からワキ座に置いた車に向かいます。この時幕が開いてシテが姿を現し、「いかに車僧」と声をかけます。

シテは白大口、縞目の水衣に篠懸をかけ、兜巾をいただいた山伏姿。幕前でワキと問答を始めます。
シテ「浮世をば」ワキ「浮世をば」シテ「浮世をば 何とか廻る車僧 まだ輪のうちにありとこそ見れ」ワキ「浮世をば廻らぬものを車僧 乗りも得るべきわがあらばこそ」と、聞いていてもなかなかに興味深い謡をかわしつつ、シテが橋掛りを歩み出します。

シテ「我が名のみ高尾の山にいひ立つる」と舞台に入って常座に立ちます。
以前にも書きましたが、このシテ、ワキのやり取りの詞章、なかなかに面白いと私は思っています。地謡になるとシテはまずワキ正へ二足ほど出て「火宅をば出でたる三つの車僧かな」とワキを見込みます。法華経の火宅を出る三つの車にかけての謡。
上歌では正先へ出て開キ、舞台を廻って大小前へ。「我が住む方は愛宕山」と二足ほど出て幕方を見込み、「太郎坊が庵室に」とワキに向き直って開キ、常座へ移って小廻りし開いて「黒雲に乗りて上がりけり」と来序で中入となりました。

来序が狂言来序に代わってアイが烏天狗の出立で登場し常座にて立ちシャベリです。
愛宕山太郎坊に仕える溝越天狗と名乗り、車僧の子細を語るとって、車に好いて乗り給うにより車僧と云うのだが、人も引かず牛も引かず払子を一振りすれば車が飛行するのだと語ります。
太郎坊からは、魔道に引き入れるため車僧を笑わせ心に隙を作らせるようにと命じられたので罷り出たと言って目付に出、車僧を認めます。
さてこのつづきはまた明日に
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