能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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車僧さらにつづき

アイの溝越天狗、いったんワキの姿を認めると常座に戻って独言し、再び目付に出てワキに声をかけます。しかしワキは微動だにしませんので、常座に戻ると耳が聞こえないのかと訝ります。再度声をかけてみようと目付に出て声をかけますが、やはり返事がなく常座に戻ります。

車僧笑わしょう お笑いあれや車僧 車僧の鼻の先を鼠が走り あなたへはちょろちょろ こなたへはちょろちょろ お笑やれや車僧
と囃しますがワキはやはり少しも動きません。
「にっこりともせぬ」とアイは言い、今度はくすぐってでも笑わそうと「こそぐろうぞ車僧 笑わしょうぞ車僧」と囃して「くつくつや くつくつ くつくつや くつくつ」さらに「くつくつ」とワキに近寄っていくと、ワキが車の轅を叩きます。
これに驚いたアイは常座に下がり、幕方向いて車僧が微動もしない子細を告げて退場します。

近藤乾之助さんの車僧を観た時は、アイが当時の野村小三郎、現十四世野村又三郎さんでした。同じ和泉流ですが随分違った印象で、車僧を笑わそうとお尻を振ったり、車僧をくすぐるところも「こそこそこそ」と寄っていったりなど、所作にも違いがあります。

この日のアイ竹山さんは野村万作家のお弟子さんですが、同じ「野村」であるためちょっと分かりにくいのですが、芸の系統が違います。和泉流は古くは山脇、野村、三宅の三派からなっており、野村又三郎家は野村派の当主の家ですが、金沢がもともとの出身地である野村万蔵家は三宅派に属します。そのため持っている台本にも違いがあるらしく、東京では三宅派がほとんどなので異同を感じることはまずありませんが、野村又三郎家の狂言や、山脇派の流れを組む狂言共同社の狂言を観ると、おやっと思うほど違うことがあります。(和泉元彌さん達の芸系は本来は山脇和泉の流れと思いますが、先代の故元秀さんが九世三宅藤九郎の長男でもありさてどうなのか・・・)

ともかくも、間狂言が退場するといよいよ後シテの出になります。
このつづきはまた明日に
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