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能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

巴 山井綱雄(円満井会定例能)

金春流 矢来能楽堂 2006.9.17
 シテ 山井綱雄、ワキ 野口能弘
  アイ 山本則秀
   大鼓 高野彰、小鼓 鵜澤洋太郎
   笛 中谷明


巴は修羅物としては唯一、女性が主人公の曲です。しかも修羅物の一般的な形では、シテは戦いの中で死んでおり亡霊として現れてくるのが普通ですが、巴は幽霊として現れるものの戦いの場からは落ちのびています。
そのため後場が、戦いの場面の再現と、義仲との別れの哀切という二つのテーマを持つことになり、他の修羅物とはいささか異なった印象になります。


こうした構成の特徴や長刀を持った女性の立廻の面白さなどから、巴は割合人気があるようで上演回数も多いのですが、私としては、あまり良い印象を持ったことのない曲の一つでした。
ところが、今年2月の閑能会で関根祥人さんの巴を観て、正直のところ巴という能のとらえ方が違ったような感じになりました。
この時は替装束の小書きが付いていたので余計だったのかもしれませんが、自害した義仲のもとを去る巴の哀切が痛いほど伝わってきて「こんな曲だったのか」と目を開かされた感じがしています。


さてこの巴、山井さんがどう演じられるのか、大変楽しみに出かけたわけです。


木曾義仲は源頼朝や義経とは従兄弟に当たる武将。中原兼遠の庇護のもと信濃で成人し、頼朝や義経に先んじて上洛し平家を都から追い払いますが、後白河法皇と不仲になり範頼、義経の兄弟に攻められて宇治川の戦いで亡くなります。
巴御前はこの義仲の愛妾。兼遠の娘と伝えられています。
能の進行は、また明日につづきます

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