能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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仏師のつづき

ではいつまでに作ろうかということになり、「六地蔵」と同様に、お急ぎならば明日の今時分、お急ぎでないならば三年三月九十日とシテが答えます。六地蔵でも同じですが、お急ぎで無い場合は来年の今時分と答える形もあるようです。

この後代金の話になり、すっぱは万疋でおりゃると値を言います。当然高いという話になるのですが、結局は万疋で買うことになり、三条の大黒屋渡しということになります。
これは他の曲でも良く聞かれるやり取りで、以前、薩摩守の鑑賞記を書いた際に、万疋は現在価値で言うと250万から1000万位ではなかろうかと推測しましたが、身の丈の仏像を買おうと考えれば、あながちむちゃくちゃな想定でもなさそうに思います。

出来上がった仏像は、ここを一町ほどまっすぐ行って左に曲がったところの薦垂れの中に置いておこうとシテが言い、二人は別れて翌日となります。

シテはなにぶん楊枝一本削ったこともないのに大胆なことを引き受けたが、これも下心のあったところで、自分が仏になるにも都合が良いので身の丈ほどの仏像にしたのだ、などと言って、後見の持ち出した面を被り、仏像の真似をします。

アド田舎者はやって来て、薦を上げ仏像を見ますが、触ってみると暖かいのに驚き、また印相が気に入らないなどと言って、仏師を探しに戻ります。
シテは急いで面を外し仏師として田舎者に会いますが、触ったら暖かいと言われて、膠を温めて付けてあるので触ってはならないと言い、膠の乾くまでなら印相はいくらでも直してやろうと言って、田舎者に再度仏像を見に行くように勧めます。

シテは急いで先ほどの所に戻り、面をつけると違う形をします。田舎者が見に行くと印相は変わっていますが、これまた気に入らないと仏師を探しに戻ります。
こうしたことを何度か繰り返すのですが、仏師のとる形はどうもある程度シテの裁量に任されているようで、万蔵さんらしいおかしさが印相に出ている感じです。

一緒に行って直してくれれば簡単なのになどというアドの言を、仏師は人の前では仏像を直さないものだなどと言いつつ、何度か行き来するうちに、仏像の格好をするのに間に合わなくなり、嘘が露見したシテをアドが追い込んで終曲となります。

しかし六地蔵、仏師、いずれも見る度に思うのですが、すっぱはこれで代金を巻き上げられると思っていたのでしょうかねぇ。単に田舎者を嬲って楽しもうということだったのか、いささか気になっております。
(25分:当日の上演時間を記しておきます)
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