能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

葛城さらにつづき

アイの語りでは、そもそも葛城山の一言主の神は女体の神であっことが述べられます。さて人皇四十二代文武天皇の御代のこと、役の優婆塞を召して仰せあるは、各地より修行の者が来たるが、大峯に参る道を確保するため岩橋を掛けるように命じられた。

所の守護神であるので、葛城明神にまず仰せがあったのだが、明神は行者に夜な夜な出でて橋を架けようと言った。なぜかというと葛城の明神は女体だが、姿形が醜いため夜橋を架けたいということだった。しかし行者はこの様な大事のものを昼に通さずに夜出るなどということがあるものかと断り、このため橋は架からなかった。行者が怒って明神を策で縛めたという子細を語ります。

どれほどの醜さだったのか、昼は出られないという話にはなんだか裏の事情があるような気がして仕方ないのですが・・・一言主をめぐっては古代の氏族関係などいろいろと事情がありそうに思うのですが、話が逸れて行ってしまうので、ともかくも間語りは、型通りのやり取りが続いて終わり、アイが狂言座に下がってワキ一行の待謡となります。

三人が立って向き合っての謡い出し、「夜の行声すみて」で太鼓が打ち出し、一同はワキ座に戻ってワキツレが着座、ワキのみ立って「一心敬礼」と合掌します。
出端の囃子が奏されて後シテの出。緋の大口に紫の長絹、天冠に蔦を絡ませています。なんだか遠目にはゼラニウムのような雰囲気に見えましたが。

常座まで進み出たシテは、夜もすがら、勤行の法に引かれて現れたと謡いワキを向きます。ワキは現れ出でた女体の神の姿を謡い、掛け合いから地謡へ。
シテは角へ出「みぐるしき顔ばせの」と左袖をワキ方に出しつつ進んで正先で左袖を上げ、「よしや吉野の山かずら」と角トリして舞台を廻り、大小前で開キ、左右、「大和舞いざや奏でん」と打込して、「ふる雪の」と謡います。
地謡「標木綿花の 白和幣」で序ノ舞です。

舞上げた後も地謡に合わせて舞う形で終曲へと向かいますが、この項の初日に記した通り、時間の都合でこの最後の部分を観ることができず、やむなく席を立ちました。
(というわけで80分を少し越えるところと思いますが正確な上演時間は不明です)
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