能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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翁付老松またつづき

一日空きまして、前シテ、前ツレの中入り後から。
ワキはワキツレを呼び、門前の者を呼んでくるようにと命じます。これを受けてワキツレがアイを誘い、アイ門前の者が正中に出てワキと問答の形になります。

ワキは、都の西梅津の何某と名乗り、霊夢を受けて参詣に参ったところだが、当社の謂われ、老松、紅梅殿のことを詳しく物語るようにと求めます。
これに答えてアイの語りになります。
先ず飛び梅というのは、ここにあるその梅を言うのだが、北野の天神が菅丞相と云われた頃にさる子細があってこの安楽寺にお出でになった。都にいた時と違い、田舎のことで徒然に過ごされていたが、ある日「東風吹かば匂いおこせよ梅の花・・・」という歌を詠まれ、このご詠歌により都から梅が飛んできた。
丞相は梅をご寵愛なされて飛び梅と名付けられたと聞いている。さらに年々美しく咲くほどに紅梅殿と呼ばれるようになったそうな。
またこちらの松についても謂われがある・・・(こちらは聞き落としました)
菅丞相は都に戻り、その後は七月七日梵天に祈られると、天から巻物一巻が下った。巻物には南無天満天神とあったが、さらに祈るとまた巻物一巻が下り、こちらには南無天満大自在天神とあった。それより都に上って何物も思し召すままになるようになって、北野の天神の元となられた。
さあるによって、北野のご参詣の際は、こちらにも御参りされるのだ、と語り、この後は間語りの常のやり取りが続きます。

知らせ笛が吹かれて間語りが終わると大鼓の打ち出し。ワキ、ワキツレ三人が立って正中で向き合っての待謡。謡い終わると出端の囃子です。
後ツレ紅梅殿が先に出てきます。黄の色大口に朱の長絹、紅梅の天冠を戴いた天女風の姿です。ツレはワキ正まで出ますが、後から出た後シテは、茶の色大口に金地の狩衣、初冠に松の葉と緑の日陰の糸を配し、老体の姿で二の松あたりでサシ謡。
これにツレが答えて掛け合いの謡。地謡が「舞楽を備ふる宮寺の 声も満ちたる有難や」と謡い、ツレは大小前でサシ込んで開キ、答拝して真ノ序ノ舞です。
シテは一ノ松まで出て床几に腰を下ろし、紅梅殿の舞を見守る形。

ツレが舞上げてワカ、地謡からシテが「これは老木の神松の」と謡って立廻。ゆったりと老木の厳かな雰囲気を示します。舞上げるとシテ「これは老木の神松の」と再び謡い膝着いて雲扇。立ち上がると地謡にのって正先に出て左の袖を巻き上げ、さらに常座を向いて両袖を巻き上げると常座に進み、小回りしてワキを向いて開キ。「久しき春こそめでたけれ」と終曲になりました。

後ツレの岡田さん、地謡ではお見かけするものの、久しく立ち姿を拝見しておりませんでした。なにかお体を壊されたのか、いささか気になったところです。
(翁から通しで161分、老松の音取置鼓の笛吹きだしから97分)
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