能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

吉野天人さらにつづき

アイが触れを告げて退場するとワキの謡「不思議や虚空に音楽聞こえ 異香薫じて花降れり」囃子が入って地謡へとつながり、笛のヒシギで下リ端が奏されます。ここは弘田さんの時は出端だったと記録しています。
最初、あれ何の囃子か?と思ったのですが、今回は間違いなく下リ端。もしかして前の記録を間違えたのかと思って謡本を確認してみると、出端または下リ端と書いてありまして、どちらでも良い様子。

囃子のうちに幕が上がり、シテが先に立って、今回はツレ五人が並ぶという豪華な形です。前回は紫の長絹をかけたツレ二人がシテの前後に立って登場し橋掛に並ぶと、いったん幕が下ろされました。「いいもあえねば雲の上」の地謡で先の三人が舞台に進むと、あらためて幕が上がってツレ二人が登場し橋掛りに並ぶ展開。
しかし今回はシテ・ツレ都合六人が順次登場してきます。

シテの後に紫の長絹を着けたツレが二人続き、さらに薄黄、白、緑の長絹を着けたツレが橋掛りに並びます。先の三人はそのまま舞台に進み、残るツレ三人が橋掛りに並びます。
弘田さんの時は矢来能楽堂、今回は国立ですから、橋掛りの長さを考えると、二人と三人との違いも納得できるところではあります。

シテは箔を腰巻にし、朱の舞衣を壺折にして鳳凰の天冠をつけています。
シテとツレ二人が舞台に入って、シテを中央に左右をツレが固める形。弘田さんは桜の小枝を持って出ましたが、今回は扇のままです。ただしツレ五人はみな桜の描かれた同じ扇ですが、シテのみ絵柄が違います。

一同はゆったりとサシ込み開イて中ノ舞になります。
特に特別な型を舞うわけではなく、しかも六人全員での相舞で同じ型をなぞるのは弘田さんの時と同様です。せいぜいシテとツレで袖の返し方が違うくらいですが、これは舞衣と長絹の袖の長さの問題でしょう。

中ノ舞を舞い上げた後も、謡い舞いが続き、「雲に乗りて行方も知らずぞなりにける」と留拍子を踏んで終曲となりました。最後まで六人揃っての型でシテのみが拍子を踏みました。
春を思わせる花やかな舞台でした。
(55分:当日の上演時間を記しておきます)
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