能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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枕慈童のつづき

ワキの名乗りが終わるとシテが作り物の中から謡い出します。
「それ邯鄲の枕の夢 楽しむこと百年(ハクネン)」・・・観世は「百年…モモトセ」と謡いますが、上掛の宝生流もハクネンの様子。なるほどなるほど。
忍さんの舞台は久しぶりに拝見しましたが、謡の声が朗々と響きます。

地謡になり、一度目の「枕詞ぞ恨みなる」で引廻しが外されて、シテが姿を現します。
黒頭の慈童姿で、黄色地の縫箔かと思いますが、金地に緑の文様の半切を着け、袷法被を脱下げにし右手に唐扇、菊の花をイメージしたような装束です。

現れ出でたシテの姿に、ワキは訝しみ、いかなる者ぞ名を名乗れと問いかけます。
シテとワキのやり取りになり、周の穆王に仕えていたという慈童の言葉で、七百年の時が流れていたことが明らかになりますが、このあたりのやり取りは以前も書いた通りです。
シテは、帝の枕に二句を書き添え賜ったので、枕を見てみるようにとワキに言います。
この部分、手許の謡本には「立ち寄り枕をご覧ぜよ」とあるのですが「間近く寄りて枕をご覧ぜよ」とシテが謡い、ワキは「これは不思議のことなりと・・・」と謡いつつ、シテに寄って一畳台の前に下居し、シテの足許に置かれた枕を見る形になりました。

ワキが二足ほどシテの方に出てから、一畳台に向きを変えて二足ほど詰め、遠く台上の枕を見やる形だった祥六さんの演能の際の記録と比較していただくと面白いところです。
シテが大小前の藁屋に居て、正先の一畳台に置かれた枕をワキが見る形と違い、台上に山を立て、その足許に枕がある形なので「間近く寄りて・・・」と謡うのかと思います。詞章と作り物の位置関係はリンクしているのかも知れません。

シテ・ワキ同吟で「具一切功徳慈眼視衆生 福寿海無量是故応頂礼」の謡から地謡に。シテが作り物の内で立ち上がり、ワキも立ってワキ座へ。シテは作り物から常座側に台を下り、常座から出てサシ込み開いて「楽」となりました。

このつづきもう一日明日に
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