能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

飛雲のつづき

シテは舞台に入り常座に出て一セイ。
シテは続けて、老いの身には(薪を負っての山路は)苦しいと、薪を下ろして休もうと言います。ワキが、紅葉の木陰に休む様子のシテに声をかけ、シテは黒主の歌の心は薪を負った山人が花の木陰に休むけしきを謡ったもの、そのように私も紅葉の木陰に休むのだと、風情ある答えをします。
「志賀」では、山の神となった大伴黒主が樵夫に姿を変えて現れ、木陰に休みますが、これを下敷きにしたような展開です。

ワキ、シテの問答となり、紅葉の名所が次々と語られます。
高雄、嵐山と数え上げられ、地謡に。
シテはゆっくり五、六足ほど出て二足ほど下がり、あらためて正先へ。「このもかのもの草木の」と見回しながら出ると、舞台を廻りワキ座から大小前へ。「梢の秋はおもしろや」と杖に両手を預けて佇む形。
「白露も」と六拍子踏んで、舞台を廻り、常座から正中に出ると「かたしく今宵山伏の」と下居。杖にすがってワキを見込み、「夜遊を慰め申さんと」と立ち上がり「谷の戸深く入りにけり」と常座に進んで一度正面に向き直り、あらためて来序で中入となりました。この間に、ワキ・ワキツレはワキ座で向かい合い、ワキが笛座を向き、ワキツレが正面を向いて、二人とも寝入る形になります。

シテが幕に入ると、来序から狂言来序にかわり、末社出立のアイが登場して常座で名乗ります。
アイは熊野権現に仕える末社と名乗り本山三熊野の山伏たちが出羽羽黒山に下向し、信濃国木曽路に入ったが、この地には飛雲という変化(ヘンゲ)がおり、人をとってしまうそうだ。この鬼神を飛雲というのは、黒雲に乗って飛ぶこと鳥もおよばないことから、飛雲と呼ばれている。その飛雲が客僧の命を取ろうとして、山伏たちを紅葉の道へと誘い、色々物語して打ち解けた。今夜はこの紅葉の木陰にて一夜を明かすようにと言い、自分もまた来るからと言って姿を消してしまった。飛雲は客僧の命を取ろうと楽しみにしている様子である。しかし熊野権現が、末社である自分に、客僧を救うため夢の告げにて助けるようにと仰せられた。
と、これまでの子細をシャベると、寝入っているワキを見つけ、常座で独白の後、目付に出て声をかけます。
客僧達たしかに聞き給え。熊野権現の末社であるが、先の老人は山人ではなく飛雲という鬼神。三所権現は客僧を不憫に思し、力を添えるので知らせよと命ぜられ、ここまでやって来た。急ぎ夢を覚されよ、と夢の告げをする様子で語り退場します。
さてこのつづきはもう一日明日に
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