能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

舟渡聟 野村万作(のうのう能特別公演)

和泉流 国立能楽堂 2013.02.24
 シテ 高野和憲
  アド 野村万作 石田幸雄

例によって、いただいた番組には万作さんのお名前が上に、下の段に高野さんと石田さんのお名前がありましたので、今回は表題に万作さんのお名前を持ってきてみました。
一応、解説本などを読む限りは、この手の聟物では大藏、和泉両流とも聟をシテとするとありまして、その段で聟の高野さんをシテに、舅の万作さんと姑の石田さんをアドに記してみた次第です。

以前にも、大藏流山本則孝さん(鑑賞記初日月リンク)と和泉流三宅右矩さん(鑑賞記初日月リンク)の船渡聟をブログに取り上げていまして、特に三宅右矩さんのものは基本的に同じ形と言って良いので、今回は筋書きについて特に記載するものはありませんが、いくつか気になったことなど・・・

酒樽を持ち込んだ聟に、船頭が呑ませろと迫って舟を揺らしたりの大騒ぎの末に、まんまと酒を呑むことになります。さてこの呑む際に、船頭は背中に差していた「あかとり」を取り出して、これで呑むと言います。汚いではないかという聟に、水で洗えば大丈夫だと答えて「あかとり」に注がせますが、さてこの「あかとり」です。前々から気になってはいたのですが、どうやら淦取りと書くらしい。淦水(かんすい)は船底に溜まった水のことだそうで、これを取る道具の様子です。「垢取り」じゃあ変だしなあ、と思っていたのですが、ようやく納得できました。

それと最後の謡、この曲は舅と聟が小謡を謡って留になりますが、この小謡、聞き書きですが
あの日をごろうぜ 山の端にかかった
めいめいざらり ざらりざらりと
梅はほろりと落つるとンも
鞠は枝に留まった とまった とまった
とまり とまり とまった と と と いーやー

と、概ねこんな詞章でした。(違う点があるかと思いますが聞き書きにつきご容赦を)
これって平安神宮の時代祭に出てくる、室町洛中風俗の風流踊りで謡われるものと大変よく似ています。狂言が取り込んだということなのでしょうか。

それにつけても万作さんの舅、なんとも可愛げのある酒飲みでした。
(36分:当日の上演時間を記しておきます)
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このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
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