能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

八句連歌 野村萬(下掛宝生流能の会)

和泉流 国立能楽堂 2013.03.17
 シテ 野村萬
  アド 野村扇丞

八句連歌は、大藏流山本東次郎さんの上演についてブログに記事を載せています。(鑑賞記初日月リンク
今回は和泉流ですが、八句の連歌自体は基本的に同じものです。二、三、ちょっと言葉の違うところもありますが、大意に違いはありません。

しかしながこの八句の連歌が出てくるまでの展開が違います。
大藏流では、まずアドの貸主が登場して、貸した金を算用させるため借主を訪ねるという形になっています。
一方、和泉流ではシテ借主が先ず常座に立ち、以前連歌の友であった人から金を借りて返せないうちに足が遠のいてしまって、敷居が高いと言い、一度挨拶してこようと言って舞台を廻り、貸主の家にやって来ます。

常座から案内を乞う形で呼び掛けると、笛座前に控えていたアドが立ち上がり、案内の声を聞いて借主と気付き、また金を借りに来たのかと思って居留守を使うことにします。
アドの扇丞さん「案内の声がする。あれは萬の声じゃ」と、ここはそれぞれの名前を使う決まりの様子です。狂言では、役名がない時など、演者自身の名前を使うことがありますが、その段のようです。

留守を使おうとワキ座に出、扇で隠す形で「隣の者」と居留守を使います。
萬さんも「野村扇丞殿」と声をかけますが、留守と聞いて諦め、橋掛り一ノ松まで下がります。アドも笛座前に下がって控えますが、シテはふと振り向いて「坪の内の花が真っ盛り」と庭の花を愛でる形で、一ノ松辺りから舞台を見込み、何やら思いついた様子で常座まで戻って、再び中に声をかけます。

花を見てあまり見事なので昔を思い出したと言い「花盛り 御免なれかし 松の風」と発句して、主人に言付けしてほしいと言い置いて帰ろうとします。
さてこのつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/1872-094d27ad

 | HOME | 

カレンダー

« | 2017-08 | »
S M T W T F S
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。

FC2Ad