能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

八句連歌のつづき

発句を聞いたアド主人は、シテの詠んだ発句の面白さに感心し、一度橋掛りに出て外から帰った様子でシテに呼び掛けます。

まずは中へと借主を招じ入れ、アド主人がワキ座、シテが常座に着座してのやり取りに。シテは借りた金が返せないのを気にかけている旨を話しますが、アドは発句が面白いので呼び止めたと応じます。
シテは褒められて気分を良くしたのか、悪いところがあれば直してくれるようにと言います。

これに対してアドは「御免なれかし」が身に障って悪いと言います。「御免」が、借金棒引きを連想させると言うことでしょう。シテは、一応の理屈を言い、これはこのままにしたいと述べます。
さてこの後は、アドが脇を付け「桜になせや雨の浮雲」
シテは「なせや」が気になるといい「なさり」ではどうかと意見して
シテ「いくたびも霞に詫びん月の暮」
アドは「わびん」が気になるので「わびぬ」にしてくれと意見し
アド「恋責めかくる入相の鐘」
シテ「鶏もせめて別れは延べて鳴け」
アド「人目もらさぬ恋の関守」
恋路の使いとは良い題と褒めつつ
シテ「名の立つに使いなつけそ忍び妻」と詠みます。
これにアドが「名が立つほどに使いを付けたことがあるか」と怒り出します。借金の催促をしたという意味でしょうけれども、これに対してシテは「使いな告げそ忍び妻」だと言い訳し、アドがこれを褒めて
「あまり慕へば文をとらする」と詠んで、懐から借主の借状を取り出して、シテの前に投げ出します。シテは、借状を返そうとして何度かのやり取りになりますが、それほど辞退するならばとアドが借状をしまおうとすると、慌てて受け取ります。

最後はシテが「やさしの人の心や いつなれど花の姿の・・・」謡って留。面白くもあり、また風情のある一曲でもありました。本当は歌の面白さがもっと分かると良いのですが・・・
冒頭、連歌が始まるまでの展開は大藏流と随分違いますが、八句の連歌をやり取りするのはほとんど同じ。歌の詞に少しばかり違うところもありますが、誤差の範囲というところでしょうか。
(25分:当日の上演時間を記しておきます)
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