能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

檀風さらにつづき

ワキの詞では、資朝が佐渡に流された子細が繰り返され、連れた子は資朝の子息、梅若殿と申すのだが、資朝卿が近く誅せられると聞かれて、今一度対面したいと、佐渡に向かうことが述べられます。上掛の本もほぼ同じですが「近く誅せられ給う由聞こし召され」の章句がありません。ここもまた聞いていて印象が違ってきます。

ワキの詞から、二人向き合っての道行。道行の後、ワキの着きゼリフになり、囚人の奉行は本間というらしいので、案内を乞おうと言い、子方が尤もにて候と答えると、子方を下がらせ、ワキは自ら二の松あたりまで出て案内を乞います。
アイが出てシテ柱辺りに立ち問答になりますが、本間から誰も会わせるなと命じられているアイは、対面は固く禁制と断ります。しかしワキが子方梅若をアイに示し、本間への取り次ぎを頼み込みます。

アイはワキと子方を待たせて大小前に出、本間に申し出ます。本間とアイのやり取りで、面会しようということになり、一度橋掛りで後ろを向きクツロイでいた二人にアイが声をかけ、ワキが子方を後ろから支えるようにして舞台に入って、子方ワキ正、ワキが常座に立って本間とのやりとりになります。

本間の問いかけに、ワキは資朝の子息梅若が今一度対面したいと申されるので、遙々これまでお供してきた。引き合わせてほしいと頼みます。これを聞いて本間は資朝にその由を話してこようと、対面を認めます。
上掛の本では、本間は「幼き人の遙々これまで御下向にて候ほどに」資朝卿にその由を申すとしていますが、下掛の本は「稚き人と申し 殊更客僧の懇ろに承り候間」とあって、これまた印象の違うところです。

さてワキが子方の背に手を添えて後見座に導き、二人が後ろを向いてクツログと、ツレが謡い出します。
籠の鳥に思いを寄せ、みずから囚われの身となったことをしみじみ謡った後、明け暮れ物を思うよりも、あっぱれ早く斬られたいと思うと語ります。
さてこのつづきはまた明日に
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