能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

檀風まだつづき

船頭は遠ざかりつつ「風に出船の習いなり」と言い、阿闍梨「さてこの風は」、船頭「東風の風」と二の松で向き直ります。ワキは「向ふて西になそうぞゑい」と風向きを変えて見せようと、常座につめて「ゑい」と声を出しますが、船頭は再び向き直り「なほこの船を押して行く」とゆっくり幕に向かいます。地謡の「追手は波に近づきたり」に、船頭は既に遠ざかった様子で、幕前にいたり正を向きます。

ワキは子方の前に安座し、思いついた事があると言い出します。これまで三熊野の権現に詣ってきたのもこういう時のため、海上に三所権現を勧請し、不動明王の索にかけて船を祈り戻そうと言って、子方をワキ座に下げ、立ち上がると「やあその船まことに戻すまじいか」と船頭に声をかけます。

さらに船頭とのやり取りになり、ワキは「あふ(オオ) 何というとも悔まうぞ悔むな男」と謡って常座までススッとつめます。さらに地謡の「台嶺の雲を凌ぎ」で正中まで下がると数珠を揉んで祈ります。
地謡に合わせた阿闍梨の祈りに、船が戻される様子で船頭が少しずつ動き、橋掛りを戻ると、引き戻された形のまま切戸口から退場します。

ワキ阿闍梨は地謡前に下がって着座、早笛の囃子が奏されて、シテの出になります。
シテは法被半切、赤頭に唐冠をつけ、法被は肩脱ぎにして登場してきます。シテは「本宮証誠殿 阿弥陀如来の誓にて」と謡い、地謡と掛け合いで謡いつつ、袖を返して舞台を廻り謡い舞いの形です。

シテ熊野権現の力で風向きを西に変えて船を戻し、二人を乗せた後、熊野新宮薬師如来の浄瑠璃浄土は東にあり、この東に再び風を変えて二人の乗る船を若狭の浦に着け、二人を都に帰したと、地謡の謡ううちに、ワキは子方を立たせて橋掛りに進み、シテ熊野権現がこれを見送る形。ワキは謡のうちに幕に入り、シテが常座で回って開キ、留拍子を踏んで終曲となりました。

いつもはここで観能記を終えますが、今回はもう一日つづきます
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/1883-f706a48c

 | HOME | 

カレンダー

« | 2017-10 | »
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。