能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

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木賊さらにさらにつづき

ツレが退場するとシテが立ち上がり、正中に出て着座、ワキの一行に向かって話し始めます。
自分は子供が一人いたのだが、見知らぬ人に拐かされて行方知らずとなってしまった。もしかして行方を聞くことが出来るかも知れないと思い、道近くに家を建て、往来の人をとめて子供の行方を知らないかと尋ねているのだと話します。

老人は続けて、子供は小歌曲舞が好きで、友達を集めては謡い舞いしていたので、自分も時々は舞を舞っている。と言って立ち上がり、目付方に「誰かある御盃を参らせ候へ」と声をかけて後見座に向かい、物着となります。

シテが装束を直しているうちに、子方がワキに向かい、今の老人は自分の親であると言い出します。驚いたワキは、直ぐに名乗るようにと勧めますが、子方はこれを止め、思う子細があるので、しばらくは知らぬ振りをしていて欲しいと言います。ワキがこれに応じると、子方は切戸口からいったん退場・・・これはこの日の演出なのか、子方の谷本悠太朗クンがあまりに小さく、この後も序ノ舞などがあり、着座し続けるのが大変だからなのか、さてどちらなのかと思った所です。

ともかくも物着を終えたシテが扇を広げて、右手に酌をする形に持ち、常座に出て下居、ワキ一行に声をかけます。
シテは肩上げを下ろした水衣の上から、子方用の浅黄色の掛け素袍を着て、放ち髪にした頭に小結烏帽子を乗せています。これはまた不思議な装束です。行方知れずになったという子供が、どのくらいの歳だったのか、謡曲からはよく分かりません。子方が演じていても、能の場合は立派な大人の役の場合もありますし、なんとも言えないところです。しかしここで、あえて子方用の小さな掛け素袍を着ることで、行方知れずになったのは「子供」なのだと、示しているのかもしれません。
なにぶんシテが老人で、その一人子が幼いというのも、これまた不思議な設定です。そのあたりを踏まえての装束なのか、とも思います。
さてこのつづき、もう一日明日に
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