能の花 狂言の花

一観客として、能楽の面白さの一端を伝えられれば、と思っています。 初めてご来訪の方は「はじめに・・・能狂言に寄せて」のカテゴリーをご一読下さい。これまで書いた鑑賞記の索引を載せています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

嵐山さらにつづき

父猿は、三吉野より聟殿のお出でなさることでござると述べると、キャッキャキャキャ キャアキャ、と猿の声真似で笛座前に下がります。
聞いた話では、和泉流ではすべてキャアキャアという猿の声で演じるらしいのですが、山本家では要所要所を人の詞にし、場面展開を詞でもある程度追えるようにしています。

美男鬘の娘猿、紺の素袍上下に侍烏帽子の聟猿、供の猿が四人登場してくると次第。「今日すでに壬申(みずのえさる)の日足かけ 聟入りするこそ嬉しけれ」と謡って、聟猿の名乗りです。山本凜太郎さん、久しぶりに舞台で拝見しましたが、すっかり立派になりました。千歳の舞を健気に舞ったのを観たのが遠い昔のことのようです。

さて聟猿は和州三吉野の花のもとに住む猿(まし)にて候と名乗り、最上の吉日なので都の西嵐山に聟入りすると述べて、供の四人とともに道行になります。
「三吉野の花の梢を這い出でて・・・」と謡い出し、最後は目付まで出て正中に戻り「着きにけり」と嵐山に到着します。

キャアキャアキャアと鳴き声を出しながら一同は橋掛りに出、娘猿が一ノ松、聟猿、供猿が並んで案内を乞う形です。
これに対して太郎冠者猿が進み出て、供猿の持ってきた祝いの酒樽・・・という設定の葛桶を受け取り、父猿がワキ座に。一同は舞台に入って、娘猿がワキ座の父猿の横に控え、聟猿は目付に着座します。

太郎冠者猿が酒を持って出、父、聟、父と盃を取り、聟が謡います。謡い終えると今度は父猿が娘に盃を取らせて一句。
娘猿も飲み干すと、聟の舞です。
賑やかな祝宴の様を、キャアキャアという猿の様で演じるところが面白いわけですが、はてこれはどういう寓意なのか。嵐山は猿の名所でもあったのか、民話にはいわゆる異類婚姻譚の一種である猿聟入りの話がありますが、そういうわけでもなし、不思議なところであります。

ともかくも賑やかに謡い舞いした一同は、狂言地謡の「なほ千秋や万歳と。俵を重ねて面々に。俵を重ねて面々に。俵を重ねて面々に。楽しうなるこそ目出たけれ」の謡で舞い納めると、聟、娘、父、供の順に退場します。
ワキが座に戻り後場になりますが、このつづきはまた明日に
*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***
このブログの記載方法などについてまとめています(リンク) 初めてご来訪の方はお読みいただけると幸いです
関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://zagzag.blog72.fc2.com/tb.php/1903-389e807f

 | HOME | 

カレンダー

« | 2017-10 | »
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

月ごとに

カテゴリー

カウンター


最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

プロフィールなど

ZAGZAG

頑張らない、をモットーに淡々と行こうと思っています。

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。